診療科・部門・センター
緩和ケア内科

緩和ケア内科の紹介

緩和ケアとは、がん患者さんの痛み、倦怠感、食欲不振、呼吸困難などのさまざまな身体的な症状や、症状による影響で起こる不眠、不安や落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を、少しでも和らげるケアになります。がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛を和らげるためのケアです。

緩和ケア内科は、がんと診断された時から身体のつらさや気持ちのつらさを和らげる治療やケアを提供しています。診断時や治療時など、いつでも受けることができます。まずは主治医や看護師などの医療スタッフにご相談ください。

診療内容・特徴

がん患者さんが感じる身体的・精神的な苦痛を和らげ治療に専念できるように、また、より良い生活の質を保てるようにチーム医療によるサポートを行います(緩和ケアチーム)。患者さんの苦痛は多面的であり、疾患に関係なく入院患者さんの気持ちのつらさに対応しています。また、せん妄などの精神的な混乱に対しては、精神科リエゾンチームや認知症ケアチームに依頼してケアを続けます。

医師紹介

科長・診療部長
黒川 勝(くろかわ まさる)
資格・所属学会等
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 認定登録医・指導医・消化器がん外科治療認定医
精神保健指定医
日本専門医機構 認定精神科専門医
診療部長
角田 雅彦(つのだ まさひこ)
資格・所属学会等
精神保健指定医
日本精神神経学会 専門医・指導医
医長
脇田 重徳(わきた しげのり)
資格・所属学会等
日本内科学会 総合内科専門医・認定医・指導医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本緩和医療学会 認定医・専門医・研修指導者
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医
日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医

日本内科学会
日本消化器内視鏡学会
日本消化器病学会
日本肝臓学会
日本緩和医療学会
日本人類遺伝学会
日本遺伝カウンセリング学会
日本遺伝性腫瘍学会
日本遺伝子診療学会
日本病態栄養学会
日本病院会
医長
堺 奈々(さかい なな)
資格・所属学会等
精神保健指定医
日本精神神経学会 専門医・指導医
日本医師会 認定産業医

診療担当表

完全予約制
2階2Cブロック
診察室月曜火曜水曜木曜金曜
午前2C-12黒川
(身体)
角田
(精神)
黒川
(身体)
黒川
(身体)

(精神)
午後黒川
(精神)
黒川
(身体)
黒川
(精神)

(精神)
黒川
脇田
(身体)
休診
3月:
4月:
代診
3月:
4月:

診療実績

精神

2020年度2021年度2022年度2023年度
抑うつ・うつ44272937
せん妄39251231
正常反応評価24263431
不眠31272619
不安29162418
骨髄移植前861111
希死念慮10210
適応障害11537
認知症3746
自殺企図1912135
統合失調症8645
アルコール離脱0303
アルコール依存0003
身体表現性障害2003
摂食障害2112
双極性障害3691
ステロイド精神障害 0011
知的障害0101
自閉症0001
セルフネグレクト0001
パニック障害1301
被害妄想0001
易怒性0710
解離性障害0110
アカシジア2010
ストレス障害1100
精神障害0100
強迫障害1000
過食1000
アパシー1000
231181176198
  • 主病名ではありません。併存疾患や症状です。
  • 病名や症状に重複カウントあります。

がんと非がん患者の割合

2020年度2021年度2022年度2023年度
がん(%)      41374966
非がん(%)59635134

がん患者疾患別

2020年度2021年度2022年度2023年度
肺がん14101311
白血病171097
リンパ腫9855
乳がん8654
骨髄異形成症候群  4134
胃がん7124
大腸がん6563
腎細胞がん2213
子宮頚がん2113
卵巣がん0312
胆のう・胆管がん0202
多発骨髄腫2002
前立腺がん0002
口腔底がん0011
悪性黒色腫1001
耳下腺がん0001
神経内分泌腫瘍0001
左頬粘膜がん0001
膵臓がん1340
食道がん5130
咽頭がん2130
膀胱がん0130
上顎歯肉がん0020
舌がん0020
十二指腸がん0110
肝細胞がん0010
尿管がん0010
骨髄腫瘍0010
甲状腺がん0100
上顎洞がん2000
有棘細胞がん1000
原発不明がん1000
70475546

※がん患者のみ

身体

2020年度2021年度2022年度2023年度
身体の苦痛     96178

※がん患者のみ

医療関係者の方へ

緩和ケアとは、患者と家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に同定し適切に評価し対応することを通して、苦痛を予防し緩和することにより、患者と家族のQuality of Lifeを改善する取り組みです。

緩和ケア内科は、がん診断後から患者さんの身体的および心理的な負担を軽減するための専門的な治療と支援を提供する診療科です。診断時や治療過程、または症状が悪化した際など、患者さんやその家族の希望に応じて介入が可能です。主なケア内容には、疼痛管理、呼吸困難などの身体的苦痛の緩和、精神的サポート、そして意思決定支援が含まれます。

患者さんのご紹介について

当科への直接的な依頼は受け付けておりませんが、各診療科のサポート役として、質の高い緩和ケアを提供することを目指しています。がんと診断された入院患者さん(入院期間が3日以内の患者さんを除く)には、緩和ケアスクリーニングを実施しています。これにより、症状を訴える患者さんだけでなく、訴えが少ない患者さんの苦痛も把握し、適切に対応することを心がけています。また、退院後や再入院後も緩和ケアチームのメンバー(緩和ケア内科医師、がん看護専門看護師、がん性疼痛看護認定看護師、緩和ケア認定看護師など)が継続的にサポートを行い、患者さんの身体的・心理的な負担を軽減するためのケアを提供しています。