がん医療センター

緩和ケア

 緩和ケアとは,「重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア」です。
 緩和ケアを行うことによって、より快適な状態で治療を受けることができるため、生存期間も長くなるということが分かっています。

① 緩和ケア内科

 重い病(がん,など)を患うと,病に伴うつらさや治療に伴う様々なつらさが生じます。また,寄りそう家族もつらくなります。
 緩和ケア内科では,がんと告知された時からそれらのつらさを和らげる治療やケアを提供していくことを心がけています。

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② 緩和ケアサポートチームについて

 入院された時点からなるべく早く、患者さんの体のつらさや精神的なつらさを確認します。
 そのつらさに対して、もちろん主治医や病棟のスタッフで対応しますが、必要に応じて緩和ケアチームの担当者が患者さんとその家族を支援します。
 当院の緩和ケアチームは2003年から活動しており、経験豊富かつ実績のあるチームです。緩和ケアチームのスタッフは以下のとおりです。

医師 重い病に伴う様々な症状をやわらげます。
身体担当医師 痛み、吐き気、息苦しさ、だるさなど多彩な症状に対して、薬を使ったり、日常の工夫をしたりして、つらさを和らげる方法を考えていきます。
精神担当医師 心のつらさを和らげるために、薬を使ったり、カウンセリングしたりします。
看護師 緩和ケアに関する専門的な知識や技能を持つ専門・認定看護師などが支援します。
薬剤師 痛みなどの症状をやわらげるための薬についての説明や指導を行います。
薬剤師からのアドバイスはこちら(PDF)
リハビリ専門職 リハビリテーションを通して症状や痛みの緩和を目指します。体の機能を維持・改善を目指します。
リハビリの詳細はこちら(PDF)
管理栄養士
調理師
味付け、盛り付けの工夫など患者さんに合わせた食事をできる範囲で提供します。
食のサポートについて(PDF)
歯科衛生士 口腔乾燥、口内炎などの口腔トラブルに対し専門的に支援します。
歯科衛生士の役割について(PDF)
カウンセラー 重い病に伴う心の問題(不安、うつ状態など)について専門的に支援します。
ソーシャルワーカー 1.医療が続けられるように支援します(医療費の問題,家族との関係調整など)
2.医療を受ける場所を選べるよう支援します(ホスピス病院への転院,在宅で緩和ケアを受けるための調整(往診、訪問看護、介護サービス等)

 緩和ケアチームのスタッフは、患者さんの悩みや不安について、一緒に考え、納得できる選択をするために支援していきたいと思っています。
 緩和ケアチームでは患者さんの苦痛スクリーニング(判定)を行っていく際にPDCAサイクルの手法を取り入れています。(P:計画 D:実施 C:評価 A:改善)
 → PDCA苦痛スクリーニング

③ 緩和ケア研修会について
〇緩和ケア研修会

2023年緩和ケア研修会
 2023年10月14日に当院主催(共催:地域医療機能推進機構金沢病院、石川県済生会金沢病院)の「石川県がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会」を当院にて開催いたしました。

緩和ケア研修会の様子
緩和ケア研修会の様子
緩和ケア研修会の様子

 ご参加、ありがとうございました。

主催責任者 石川県立中央病院長 岡田 俊英
企画責任者 緩和ケア指導者講習会修了者 黒川 勝
緩和ケア研修会修了者(PDF)