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糖尿病・内分泌内科
専門分野及び特徴
1.糖尿病
a) 糖尿病教育入院
当科ではクリニカルパスに基づいた糖尿病長期教育入院(2週間)と、その後の病状点検と再教育のための短期教育入院(2泊3日)、(金~土はウイークエンド入院 1泊2日)とを行っています。看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、臨床検査技師、ソーシャルワーカーなどが、医師と一体となってチームを作り患者教育・療養指導にあたっています。
外来糖尿病患者数 | 1693名 |
薬物療法使用中の外来患者のHbA1c平均値 | 6.7% |
当科のみの糖尿病入院患者数 | 209名 |
b)ワンデー集中診療外来
糖尿病教育入院が不可能な患者様は、1日の外来受診で、病気の程度と合併症の評価・教育コースがあります。朝 8時30分 から夕方 17時30分までかかります。完全予約制で、月曜から金曜日まで、1日1人診察可能です。ただし、火曜日は眼科が休診ですので、眼科受診も希望される場合は、火曜日以外でお願いいたします。料金は3割負担で、8千円から1万5千円程度です。
- 2010年 受診者 36名
- 2011年 受診者 67名
c) 糖尿病一般入院と合併症の集学的治療(「チーム・糖尿病診療」の結成)
一般の糖尿病患者さんの入院の場合は、合併症の評価や併発症の治療と並行して、食事療法、運動療法、経口糖尿病薬導入、インスリン導入(自己注射)、自己血糖測定などの指導と実践を行っています。また、低血糖対策などの自己管理知識獲得のために主治医や担当スタッフが個別指導や糖尿病教室による集団指導を行っています。
さらに糖尿病合併症の診療にあたっては、2010年1月より眼科、腎臓内科、循環器内科、心臓血管外科、形成外科、皮膚科、神経内科、脳神経外科、整形外科、放射線診断科の専門医と当科医師とで「チーム・糖尿病診療」と称する合併症診療チームを結成し、従来以上に各科が連携して、網膜症、腎症、冠動脈・脳動脈・末梢動脈の硬化症、足壊疽、神経障害、などの合併症に対してより高度な集学的治療を行っています。
d)フットケア外来
糖尿病の合併症の一つである足壊疽などの糖尿病性足病変の発症予防を目的に、足壊疽~足病変を生ずるリスクのある糖尿病患者さんを対象にフットケア外来を毎週火曜、木曜の午後に開いています。フットケアの資格を有する看護師が足のケアを行い、患者さんに足の自己管理法なども指導しています。
- 2011年 利用者 167名
e)石川県妊娠糖尿病研究会
2011年9月に発足し、糖尿病合併妊婦の患者様に、糖尿病・内分泌内科、産婦人科および新生児科の医師、看護師、助産師がチームで対応し、2ケ月に1回の割合でカンファランスを行っております。
f)石川県1型糖尿病研究会
2012年1月に発足し、1型糖尿病の患者様と、当院糖尿病・内分泌科の医師、看護師、糖尿病療養指導士、管理栄養士、薬剤師、理学療法士で勉強会を行っております。
2.甲状腺疾患
甲状腺疾患については、バセドウ病、慢性甲状腺炎等の内科的疾患の診断と治療を行っています。バセドウ病に対しては抗甲状腺剤による内服治療だけでなく核医学科と協働してアイソトープ治療も行っています。腫瘍性甲状腺疾患(癌、腺腫、嚢胞、過形成)については、穿刺吸引細胞診を含む診断を行っています。また、嚢胞を形成した腫瘍に対してはエタノール注入療法も行っています。
- 2011年度の甲状腺穿刺吸引細胞診は、187名でした。
3.その他の内分泌疾患
末端肥大症、クッシング病、尿崩症などの間脳・下垂体疾患および副腎、副甲状腺、膵内分泌疾患について種々の負荷・抑制試験による内分泌学的診断を行い、さらに超音波断層、CT、MRI、血管造影、シンチグラムなどの画像診断と、選択的静脈血サンプリングによる局在診断を加味して、総合的な診断と治療方針の決定にあたっています。