診療科・部門・センター
糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌内科の紹介

糖尿病・内分泌内科診療の基本理念は

  1. 糖尿病の患者さんが、糖尿病の合併症で悩まされることが無いようにし、そして、より良い生活の質を保ちながら生活できるように、チーム医療による適切な指導・支援と治療を行い、合併症の発症・進展阻止を目指します。
  2. 糖尿病以外の代謝・内分泌疾患に対しても正しい診断と適切な治療を実施するように努めます。

診療内容・特徴

当科では糖尿病、脂質異常症などの代謝疾患と、甲状腺、脳下垂体、副腎、副甲状腺、膵内分泌(インスリノーマ等)などの内分泌疾患の診療を行っています。

外来受診は、月曜から金曜まで、4人の医師が交代で担当しています。再診は予約制となっておりますが、初診は随時受診となっております。緊急を要する症例についても随時の受け入れが可能です。

エコーガイド下で、甲状腺生検を行っています。

糖尿病

糖尿病教育入院

当科ではクリニカルパスに基づいた糖尿病長期教育入院(2週間)と、その後の病状点検と再教育のための短期教育入院(2泊3日)、(金~土はウイークエンド入院1泊2日)とを行っています。看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、臨床検査技師、ソーシャルワーカーなどが、医師と一体となってチームを作り患者教育・療養指導にあたっています。

外来糖尿病患者数1693名
薬物療法使用中の外来患者のHbA1c平均値 6.7%
当科のみの糖尿病入院患者数209名

ワンデー集中診療外来

糖尿病教育入院が不可能な患者さんは、1日の外来受診で、病気の程度と合併症の評価・教育コースがあります。朝8時30分から夕方17時30分までかかります。完全予約制で、月曜から金曜日まで、1日1人診察可能です。ただし、火曜日は眼科が休診ですので、眼科受診も希望される場合は、火曜日以外でお願いいたします。料金は3割負担で、8千円から1万5千円程度です。

  • 2010年 受診者 36名
  • 2011年 受診者 67名

糖尿病教室

当科では、糖尿病で入通院されている方々を対象に糖尿病教室を実施しています。
基本は、毎月第2火曜日に15時から30分程度開催しています(祝日等により開催日が変わることがあります)。

糖尿病患者会(あすなろ会)

当科の糖尿病教育入院をおえられた方々が、互いに励まし合うために糖尿病患者会(あすなろ会)を組織しています。

糖尿病一般入院と合併症の集学的治療
(「チーム・糖尿病診療」の結成)

一般の糖尿病患者さんの入院の場合は、合併症の評価や併発症の治療と並行して、食事療法、運動療法、経口糖尿病薬導入、インスリン導入(自己注射)、自己血糖測定などの指導と実践を行っています。また、低血糖対策などの自己管理知識獲得のために主治医や担当スタッフが個別指導や糖尿病教室による集団指導を行っています。

さらに糖尿病合併症の診療にあたっては、眼科、腎臓内科、循環器内科、心臓血管外科、形成外科、皮膚科、神経内科、脳神経外科、整形外科、放射線診断科の専門医と当科医師とで「チーム・糖尿病診療」と称する合併症診療チームを結成し、従来以上に各科が連携して、網膜症、腎症、冠動脈・脳動脈・末梢動脈の硬化症、足壊疽、神経障害、などの合併症に対してより高度な集学的治療を行っています。

フットケア外来

糖尿病の合併症の一つである足壊疽などの糖尿病性足病変の発症予防を目的に、足壊疽~足病変を生ずるリスクのある糖尿病患者さんを対象にフットケア外来を毎週火曜、木曜の午後に開いています。フットケアの資格を有する看護師が足のケアを行い、患者さんに足の自己管理法なども指導しています。

  • 2011年 利用者 167名

石川県妊娠糖尿病研究会

糖尿病合併妊婦の患者さんに、糖尿病・内分泌内科、産婦人科および新生児科の医師、看護師、助産師がチームで対応し、2ヶ月に1回の割合でカンファランスを行っております。

石川県1型糖尿病研究会

1型糖尿病の患者さんと、当院糖尿病・内分泌科の医師、看護師、糖尿病療養指導士、管理栄養士、薬剤師、理学療法士で勉強会を行っております。

甲状腺疾患

甲状腺疾患については、バセドウ病、慢性甲状腺炎等の内科的疾患の診断と治療を行っています。バセドウ病に対しては抗甲状腺剤による内服治療だけでなく核医学科と協働してアイソトープ治療も行っています。腫瘍性甲状腺疾患(癌、腺腫、嚢胞、過形成)については、穿刺吸引細胞診を含む診断を行っています。また、嚢胞を形成した腫瘍に対してはエタノール注入療法も行っています。

  • 2011年度の甲状腺穿刺吸引細胞診は、187名でした。

その他の内分泌疾患

末端肥大症、クッシング病、尿崩症などの間脳・下垂体疾患および副腎、副甲状腺、膵内分泌疾患について種々の負荷・抑制試験による内分泌学的診断を行い、さらに超音波断層、CT、MRI、血管造影、シンチグラムなどの画像診断と、選択的静脈血サンプリングによる局在診断を加味して、総合的な診断と治療方針の決定にあたっています。

医師紹介

科長・診療部長
浅野 昭道(あさの あきみち)
資格・所属学会等
日本内科学会 総合内科専門医
日本糖尿病学会 指導医・専門医
診療部長
藤井 寿美枝(ふじい すみえ)
資格・所属学会等
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
日本糖尿病学会 指導医・専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科指導医・専門医
日本甲状腺学会 専門医
日本医師会 認定産業医
専攻医
後藤 大祐(ごとう だいすけ)
資格・所属学会等
日本内科学会
日本糖尿病学会
日本内分泌学会

当院は、日本糖尿病学会認定教育施設、日本内分泌学会認定教育施設、ならびに日本甲状腺学会認定専門医施設の認定を受けております。

診療担当表

2階2Bブロック
診察室月曜火曜水曜木曜金曜
午前2B-3
初診
浅野藤井(寿)後藤後藤浅野
2B-2
再診
浅野
後藤
浅野浅野藤井(寿)藤井(寿)
午後再診浅野
後藤
浅野
後藤
休診
3月: 21日(金)藤井、27日(木)~28日(金)藤井
4月:
代診
3月:
4月:

診療実績

2023年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
2型<インスリン非依存性>糖尿病<NIDDM>126名
1型<インスリン依存性>糖尿病<IDDM>11名
甲状腺中毒症[甲状腺機能亢進症]9名
詳細不明の糖尿病8名
下垂体機能低下症及びその他の下垂体障害6名
その他の体液、電解質及び酸塩基平衡障害6名
その他の敗血症5名
新型コロナウイルス感染症[COVID-19]5名
アルドステロン症4名
その他の副腎障害4名
その他45名
合計229名

2022年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
インスリン非依存性糖尿病<NIDDM>108名
甲状腺中毒症[甲状腺機能亢進症]18名
インスリン依存性糖尿病<IDDM>5名
詳細不明の糖尿病5名
固形物および液状物による肺臓炎4名
新型コロナウイルス感染症[COVID-19]4名
その他および部位不明の内分泌腺の良性新生物3名
クッシング<Cushing>症候群3名
心不全3名
その他の敗血症2名
その他34名
合計189名

2021年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
インスリン非依存性糖尿病<NIDDM>113名
甲状腺中毒症[甲状腺機能亢進症]6名
詳細不明の糖尿病6名
その他の体液、電解質および酸塩基平衡障害5名
アルドステロン症4名
インスリン依存性糖尿病<IDDM>3名
内分泌腺の性状不詳または不明の新生物2名
副甲状腺<上皮小体>機能亢進症およびその他の副甲状腺<上皮小体>障害2名
その他の副腎障害2名
本態性(原発性<一次性>)高血圧(症)2名
その他16名
合計161名

2020年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
インスリン非依存性糖尿病<NIDDM>104名
インスリン依存性糖尿病<IDDM>16名
甲状腺中毒症[甲状腺機能亢進症]11名
アルドステロン症9名
その他の体液、電解質および酸塩基平衡障害8名
その他の明示された糖尿病3名
その他の副腎障害3名
急性尿細管間質性腎炎3名
膵の悪性新生物2名
内分泌の性状不詳または不明の新生物2名
その他27名
合計188名

2019年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
インスリン非依存性糖尿病<NIDDM>132名
甲状腺中毒症[甲状腺機能亢進症]17名
インスリン依存性糖尿病<IDDM>15名
その他の明示された糖尿病7名
下垂体機能低下症およびその他の下垂体障害5名
その他の体液、電解質および酸塩基平衡障害5名
詳細不明の糖尿病4名
慢性腎不全4名
その他の膵内分泌障害3名
クッシング<Cushing>症候群3名
その他34名
合計229名

医療関係者の方へ

患者さんのご紹介について

患者さんをご紹介いただく際は、お手数ですが紹介状のご協力をお願いします。

  • 診療の予約・お問い合わせは、患者総合⽀援センターまでご連絡ください。
  • 患者さんには、紹介状・保険証・受給者証等をご持参のうえ、午前8時20分から11時20分の間に、紹介患者受付までお越しいただくようお伝えください。
  • 緊急対応が必要な患者さんの場合は、当院代表番号(076-237-8211)までご連絡ください。