診療科・部門のご案内

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新生児科

診療実績

▶新生児集中治療室(NICU)には年間約160人が入院し、その約半数が早産児となっています。超低出生体重児10~20人/年、極低出生体重児20~30人/年程度の入院があります(表1)が、近年は出生数の低下もあり全体での入院数も減少傾向にあります。

▶特にハイリスクである超早産児(在胎28週未満で出生した児)の診療に重点を置いており、後遺症なき生存を目指して日々きめ細やかな診療を心がけています(図1)。

▶小児外科疾患や脳神経外科疾患に対しては、小児外科や脳神経外科と密に連携し術前術後管理を行っています。

▶先天性心疾患については、手術治療が可能な他施設へ紹介しています(未熟児動脈管開存症に対する動脈管クリッピング術は、当院で実施しています)。

▶特殊治療として、新生児低体温療法や一酸化窒素吸入療法などを行っています。

▶母乳育児を推進し、赤ちゃんとお母さんに優しいNICUを目指しています。

表1 新生児集中治療室(NICU)入院実績(体重別)

 ( )内は死亡

2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年
ELBW 15(4) 18(2) 12 12 (1) 16 (1) 20 18(1) 10 17 20(1)
VLBW 30 23(1) 27 34 20 14 19 29 19(1) 19
LBW 88(3) 69(1) 79 (1) 55 (3) 72 70 68 66 55 59(1)
>2500 74(1) 82(1) 64 59 (1) 59 (1) 54 (1) 51 49 42 35
207(8) 192(5) 182(1) 160(5) 167(2) 158(1) 156(1) 154(0) 133(1) 133(2)

▶ELBW … 超低出生体重児(~999g)

▶VLBW … 極低出生体重児(1,000~1,499g)

▶LBW  … 低出生体重児(1,500~2,500g)


図1 超早産児(在胎28週未満で出生した児)の診療実績(2010.1~2019.12)