呼吸器内科の紹介
呼吸器内科の基本理念は、国際標準レベルの診療サービスを、より迅速・正確に24時間、思いやりの心をもって提供することです。その実現のために高度の専門性を有する多職種の医療スタッフによる包括的なチーム医療の実践を図っています。また、患者さんに検査や治療で極力御負担をおかけしないよう、やさしい医療を心がけています。
医療設備
呼吸器内科に特有なものについて
- 気管支鏡検査/超音波気管支鏡検査
- (局所麻酔下)胸腔鏡検査
- 精密肺機能検査
- 咳感受性検査
- 気道過敏性検査
- 呼気一酸化窒素(NO)濃度測定
- 高流量鼻カニュラ酸素療法
- 非侵襲的陽圧換気療法
診療内容・特徴
当科には診断困難、難治性あるいは重篤な症例が周辺の医療機関から紹介されることが多く、紹介率は87.5%にのぼります。当科は地域の医療機関から最も頼りにされている診療科の一つであると自負しています。
外来診療
中心は、呼吸器感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、および長引く咳(せき)などです。また、禁煙指導も積極的に行っています。
- 吸入ステロイド薬や吸入気管支拡張薬を中心とした吸入薬物療法を行っています。
- 吸入薬物療法は調剤薬局と連携して行っています。
- 長引く咳を訴える患者さんには、専門的な診断や治療を行っています。
- 在宅酸素療法施行者については、金曜日の午後、専門外来を行っています。
- 禁煙希望者に対しては、火曜日・金曜日の午後、保険診療による禁煙指導外来にて禁煙支援を行っています。
禁煙指導外来
当院では、平成11年10月22日から禁煙指導外来が開設されています。
禁煙指導外来では、平成18年8月1日から一定の条件*を満たした方に対して保険診療で禁煙治療ができるようになりました。
対象者 | 禁煙を希望している全ての喫煙者 | |
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外来日 | 毎週火曜日・金曜日午後3時~5時 | |
場所 | 総合診療科外来 | |
予約制 | 初診:2名、再診4名までの事前予約制 | |
診療担当者 | 呼吸器内科医師、看護師 |
治療の費用
一定の条件*を満たした方に対しては保険診療で診療をおこなえます。条件を満たさない場合は、自由診療となります。また、お薬は院外処方となります。
*保険診療の条件
- ニコチン依存症と診断されること
- 1日の喫煙本数と喫煙年数を乗じた数が200以上であること
- 文書により喫煙治療を受けることを同意すること
- 12週間にわたり計5回の診察を受けること
- 入院していないこと
自由診療
対象 | 保険診療の条件を満たしていない受診者 |
---|---|
初診料 | 3,168円 |
再診料 | 814円 |
処方せん料 | 748円(薬が処方される場合診察料に追加されます。) |
薬剤費 | ニコチンパッチ:約21,000円(8週間使用した場合) |
主なリスク等
- ニコチンパッチの副作用として、皮膚のかぶれ(接触皮膚炎)が生じる場合があります。
そのため、貼付部位は毎日変更する必要があります。 - ニコチン過量投与により頭痛、不眠、嘔気などの症状が現れることがあります。
- 治療薬と喫煙の併用は厳禁です。また、治療薬の減量が必要となる場合もあります。
保険診療
以下の料金の3割が自己負担となります。
対象 | 保険診療の条件を満たしている受診者 |
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初診料+ニコチン依存症管理料(1回目) | 2,880円 + 2,300円 =5,180円 |
再診料+ニコチン依存症管理料(2~4回目) | 740円 + 1,840円 =2,580円 |
再診料+ニコチン依存症管理料(5回目) | 740円 + 1,800円 =2,540円 |
処方せん料 | 680円(薬が処方される場合診察料に追加されます。) |
薬剤費 | ニコチンパッチ:約21,000円(8週間使用した場合) |
禁煙指導外来の予約、受診方法、お問い合わせ
予約 | 月曜日~金曜日 9時から午後5時まで ご希望の方は、直接総合診療科窓口あるいは電話(代表:076-237-8211)で予約をお取りください。 |
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受診方法 | 予約した日時の15分前に医事課②窓口にお越しください。 |
お問い合わせ | 担当:呼吸器内科 担当医師 方法:電話(代表:076-237-8211) 時間:平日 午後0時~1時30分、午後4時~5時 電子メール:soumuka@ipch.jp |
入院診療
中心は、肺癌などの胸部悪性腫瘍ですが、その他、胸水、肺炎などの呼吸器感染症、呼吸不全、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群、びまん性肺疾患など多彩な疾患を扱っています。難治性疾患の診療の際には、面談票などを用いて十分なインフォームド・コンセントを行っています。また、患者さんのご希望を尊重した医療サービスを心がけています。
- 切除不能III期肺癌に対しては胸部放射線治療と全身化学療法の同時併用療法を中心に行い、IV期肺癌に対しては、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、抗がん剤による治療を行っています。
- 胸水に対しては、局所麻酔下で行う胸腔鏡検査を推進し、患者さんに負担をかけずに正確な診断を行うよう心がけています。
- 重篤な呼吸器感染症に対しては原因病原体を解明し、適切な加療を心がけています。
- 呼吸不全症例に対しては、患者さんにやさしい高流量鼻カニュラ酸素療法や非侵襲的陽圧換気療法による呼吸管理を推進しています。
その他
- 喫煙防止教育や禁煙指導も出張で請け負っています。
医師紹介
日本内科学会 認定医・総合内科専門医
日本呼吸器学会 専門医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本肺癌学会 北陸支部評議員
日本呼吸器学会 会員
日本肺癌学会 会員
日本呼吸器内視鏡学会 会員
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本肺癌学会 会員
日本アレルギー学会 会員
日本呼吸器内視鏡学会 会員
日本呼吸器学会 会員
日本肺癌学会 会員
日本呼吸器内視鏡学会 会員
日本呼吸器学会 会員
日本肺癌学会 会員
日本呼吸器内視鏡学会 会員
診療担当表
診察室 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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午前 | 2C-6 | 武田 | 中積 | 西 | 曽根 | 曽根 |
2C-7 | 曽根 | 曽根 | 曽根 | 松林 | 清家 | |
午後 | 2C-6 | ― | ― | ― | 曽根 | 曽根 |
2C-7 | 曽根 | ― | 曽根 | ― | ― |
水曜日 禁煙指導外来(呼吸器内科外来2C-7にて) 14:30~曽根医師(完全予約制)
4月: | ー |
5月: | ー |
4月: | ー |
5月: | ー |
診療実績
2023年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
---|---|
気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍> | 630名 |
その他の間質性肺疾患 | 85名 |
新型コロナウイルス感染症[COVID-19] | 79名 |
肺炎、病原体不詳 | 57名 |
固形物及び液状物による肺臓炎 | 44名 |
その他の非結核性抗酸菌による感染症 | 30名 |
気胸 | 26名 |
細菌性肺炎、他に分類されないもの | 25名 |
喘息発作重積状態 | 23名 |
その他の慢性閉塞性肺疾患 | 19名 |
その他 | 197名 |
合計 | 1,215名 |
2022年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
---|---|
気管支および肺の悪性新生物 | 524名 |
新型コロナウイルス感染症[COVID-19] | 98名 |
固形物および液状物による肺臓炎 | 63名 |
その他の間質性肺疾患 | 58名 |
気胸 | 27名 |
肺炎、病原体不詳 | 23名 |
その他の非結核性抗酸菌による感染症 | 19名 |
細菌性肺炎、他に分類されないもの | 17名 |
喘息発作重積状態 | 11名 |
呼吸不全、他に分類されないもの | 9名 |
その他 | 179名 |
合計 | 1,028名 |
2021年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
---|---|
気管支および肺の悪性新生物 | 513名 |
新型コロナウイルス感染症[COVID-19] | 125名 |
固形物および液状物による肺臓炎 | 31名 |
肺炎、病原体不詳 | 30名 |
その他の間質性肺疾患 | 30名 |
その他の非結核性抗酸菌症による感染症 | 24名 |
気胸 | 24名 |
睡眠障害 | 22名 |
細菌性肺炎、他に分類されないもの | 18名 |
その他の慢性閉塞性肺疾患 | 12名 |
その他 | 150名 |
合計 | 979名 |
2020年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
---|---|
気管支および肺の悪性新生物 | 472名 |
固形物および液状物による肺臓炎 | 41名 |
気胸 | 31名 |
その他の間質性肺疾患 | 29名 |
肺炎、病原体不詳 | 27名 |
細菌性肺炎、他に分類されないもの | 26名 |
睡眠障害 | 22名 |
膿胸(症) | 17名 |
気道からの出血 | 17名 |
その他の慢性閉塞性肺疾患 | 16名 |
その他 | 180名 |
合計 | 878名 |
2019年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
---|---|
気管支および肺の悪性新生物 | 698名 |
固形物および液状物による肺臓炎 | 69名 |
細菌性肺炎、他に分類されないもの | 61名 |
気胸 | 55名 |
その他の間質性肺疾患 | 51名 |
喘息発作重積状態 | 46名 |
睡眠障害 | 39名 |
肺炎、病原体不詳 | 25名 |
肺炎レンサ球菌による肺炎 | 22名 |
その他の慢性閉塞性肺疾患 | 21名 |
その他 | 179名 |
合計 | 1,266名 |
2018年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
---|---|
気管支および肺の悪性新生物 | 624名 |
細菌性肺炎、他に分類されないもの | 76名 |
固形物および液状物による肺臓炎 | 55名 |
気胸 | 50名 |
その他の間質性肺疾患 | 40名 |
睡眠障害 | 36名 |
喘息発作重積状態 | 35名 |
肺炎、病原体不詳 | 31名 |
その他の非結核性抗酸菌による感染症 | 24名 |
肺炎レンサ球菌による肺炎 | 24名 |
その他 | 169名 |
合計 | 1,164名 |
医療関係者の方へ
患者さんのご紹介について
患者さんをご紹介いただく際は、お手数ですが紹介状のご協力をお願いします。
- 診療の予約・お問い合わせは、患者総合⽀援センターまでご連絡ください。
- 患者さんには、紹介状・保険証・受給者証等をご持参のうえ、午前8時20分から11時20分の間に、紹介患者受付までお越しいただくようお伝えください。
- 緊急対応が必要な患者さんの場合は、当院代表番号(076-237-8211)までご連絡ください。