血液内科の紹介
血液疾患全般を中心に診療しています。骨髄移植や、末梢血幹細胞移植や、さい帯血移植などの造血幹細胞移植も行ない、難治性血液疾患の治癒を目指しています。日本骨髄バンクの移植および骨髄採取の認定を受けています。
診療内容・特徴
医療設備
無菌病室12床、簡易型無菌層流装置3台、全身照射リニアック、成分採血装置、クリーンベンチ、超低温フリーザー、フローサイトメーター、遺伝子増幅解析装置、遺伝子配列解析装置など、高度医療を行うに充分な設備です。
当院は、安全な輸血医療の証し、「I&A」認証を取得しています。
当院は日本輸血学会北陸支部から、安全な輸血療法を実践している病院として認証されました。その後日本輸血学会から更新を受けています。(「I&A」認証といいます。注を参照ください)
県内の医療機関でこの認証を受けた医療機関は当院が初めてで、北陸3県では、当院以外に富山医科薬科大学附属病院、芳珠記念病院が認証を受けています。
「I&A」認証は、日本輸血学会が定める輸血管理体制、適正使用の推進体制、副作用への対応、検査の精度管理、適正保管、インフォームド・コンセントの内容等の項目について自己点検を行い、更に、同学会の視察委員の点検・視察を受け、一定の基準を満たしていると判断されると、同学会から与えられるものです。
当院は、今回の認証を契機に、より良い輸血療法に努めてまいります。
注 | 「I」とは、医療機関の任意の依頼に基づき、日本輸血学会の「I&A」委員会が、その輸血療法を点検・視察(Inspection)することを意味します。 「A」とは、一定の基準に到達していると認証(Accreditation)されれば、認定証が発行されることを意味します。 「I&A」とは、より良い輸血療法を行うための「第三者」による客観的なチェックシステムを意味します。 |
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医師紹介
日本内科学会 認定内科医
日本血液学会 専門医・指導医
日本造血・免疫細胞療法学会 認定医
日本輸血・細胞治療学会 認定医
日本血栓・止血学会 認定医
日本エイズ学会 認定医
日本内科学会 総合内科専門医
日本血液学会 専門医・指導医
日本内科学会 認定内科医
日本血液学会 専門医・指導医
日本血栓・止血学会 認定医
診療担当表
診察室 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
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午前 | 2C-4 | 田辺 (新患) | ー | 山下 (新患) | 小谷 (新患) | 酒井 (新患) |
2C-5 | 山下 | 酒井 | 田辺 | 山下 (第1・3・5週) 田辺 (第2・4週) | 小谷 |
3月: | 31日(月)田辺 |
4月: | ー |
3月: | ー |
4月: | ー |
診療実績
外来
血液内科は白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液がんと骨髄異形成症候群、再生不良性貧血などの造血障害の患者さんを診ており、外来患者数は週に約100人程度で、そのうち新規患者数は約10-15人です。最も多い悪性リンパ腫の患者さんに対しては、外来化学療法や短期入院による化学療法と通院による放射線療法を積極的に取り入れています。輸血の必要な患者さんも多く、外来で安全に行えるようになっています。
入院
血液内科の入院患者数は常時50人前後で、9割が血液がん(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)の患者さんです。急性白血病に対する化学療法は、全国的な臨床研究プロトコールを用いており、当科における新規の急性白血病の寛解率は80%以上と良好な結果を得ています。
化学療法以外にも、造血幹細胞移植を積極的に行っています。当科では、自己末梢血幹細胞移植、同種末梢血幹細胞移植、同種骨髄移植、同種臍帯血移植を行っており、また50才以上の患者さんには主にミニ移植をしています。1997年に移植を開始してから2020年末までの移植症例数は自己移植157例、同種移植216例で、最近では年間約20件の移植を実施しており、北陸における造血幹細胞移植拠点病院の一つとなっています。致死的難病を抱える患者さんを救うため、同種移植も積極的に行っており、医師、薬剤師、看護師、検査技師、栄養士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、移植コーディネーター、医事課事務員、医療クラークなどの移植チームスタッフが一丸となってサポートしています。
2023年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
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非ろ<濾>胞性リンパ腫 | 175名 |
骨髄異形成症候群 | 76名 |
骨髄性白血病 | 60名 |
非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫のその他及び詳細不明の型 | 34名 |
多発性骨髄腫及び悪性形質細胞性新生物<腫瘍> | 33名 |
ホジキン<Hodgkin>リンパ腫 | 23名 |
新型コロナウイルス感染症[COVID-19] | 15名 |
濾<ろ>胞性リンパ腫 | 14名 |
臓器及び組織の提供者<ドナー> | 11名 |
T/NK細胞リンパ腫のその他の明示された型 | 10名 |
その他 | 105名 |
合計 | 556名 |
2022年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
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びまん性非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫 | 144名 |
骨髄異形成症候群 | 82名 |
骨髄性白血病 | 62名 |
濾<ろ>胞性[結節性]非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫 | 41名 |
多発性骨髄腫および悪性形質細胞性新生物 | 28名 |
非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫のその他および詳細不明の型 | 27名 |
末梢性および皮膚T細胞リンパ腫 | 15名 |
非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫のその他および詳細不明の型 | 11名 |
新型コロナウイルス感染症[COVID-19] | 11名 |
ホジキン<Hodgkin>病 | 10名 |
その他 | 90名 |
合計 | 521名 |
2021年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
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骨髄異形成症候群 | 127名 |
びまん性非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫 | 116名 |
非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫のその他および詳細不明の型 | 107名 |
骨髄性白血病 | 65名 |
多発性骨髄腫および悪性形質細胞性新生物 | 50名 |
濾<ろ>胞性[結節性]非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫 | 19名 |
末梢性および皮膚T細胞リンパ腫 | 14名 |
臓器および組織の提供者<ドナー> | 12名 |
ホジキン<Hodgkin>病 | 11名 |
紫斑病およびその他の出血性病態 | 11名 |
その他 | 65名 |
合計 | 597名 |
2020年の診療実績(入院患者のみ)
疾病名 | 総数 |
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骨髄異形成症候群 | 191名 |
非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫のその他および詳細不明の型 | 125名 |
びまん性非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫 | 100名 |
多発性骨髄腫および悪性形質細胞性新生物 | 98名 |
骨髄性白血病 | 70名 |
濾<ろ>胞性[結節性]非ホジキン<non-Hodgkin>リンパ腫 | 58名 |
ホジキン<Hodgkin>病 | 36名 |
リンパ性白血病 | 16名 |
リンパ組織,造血組織および関連組織の性状不詳または不明のその他の新生物 | 11名 |
末梢性および皮膚T細胞リンパ腫 | 9名 |
その他 | 89名 |
合計 | 803名 |
医療関係者の方へ
患者さんのご紹介について
患者さんをご紹介いただく際は、お手数ですが紹介状のご協力をお願いします。
- 診療の予約・お問い合わせは、患者総合⽀援センターまでご連絡ください。
- 患者さんには、紹介状・保険証・受給者証等をご持参のうえ、午前8時20分から11時20分の間に、紹介患者受付までお越しいただくようお伝えください。
- 緊急対応が必要な患者さんの場合は、当院代表番号(076-237-8211)までご連絡ください。