診療科・部門のご案内

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泌尿器科

専門分野及び特徴

泌尿器科全般に総合的高度医療を目指して努力しています。

 癌や腫瘍に対する治療について

①膀胱腫瘍・膀胱癌

 膀胱鏡検査では高解像度の最新型軟性膀胱鏡を導入し、従来の硬性膀胱鏡に比べて疼痛を極力抑えた検査が可能となりました。表在性腫瘍には内視鏡手術を標準的に行っています。平成30年度より表在性膀胱がんに対し、光線力学診断(PDD)システムOPAL1®(STORZ社)システムをマウントした内視鏡手術機器を導入いたしました。これら最新機種の導入により再発を少しでも少なくできるように努力しています。光線力学診断を使用した経尿道的手術.pdfまた、局所進行性膀胱癌に対しては、動脈内に抗がん剤を注入する化学療法で可能であれば膀胱温存を目指しますが、やむを得ず膀胱を摘除しなければならない場合は、手術創が小さく従来の開腹手術とくらべ術後の体を動かす際の負担が軽減するロボット支援手術による膀胱全摘除術泌尿器科におけるロボット支援手術.pdfを2018年8月より新たに開始しています。また、一定の条件を満たす方であればストーマが不要でこれまで通り尿道から排尿を行うことが可能な自排型回腸新膀胱造設術もロボット支援下に開始し、術後の生活の不便さを少なくするようにしています。 

 転移を有する膀胱癌で手術による根治が見込めない方に対しては、抗がん剤を使用した治療のほか保険適応となっている免疫療法なども行っております。

②腎・副腎腫瘍

 副腎・腎腫瘍に対しては、従来行われていた開腹による手術に代わり、腹腔鏡手術を中心に行い、患者様に低侵襲な手術を提供しています。当院には熟練した泌尿器腹腔鏡技術認定医が常勤しています。
 技術認定医が執刀医、助手、あるいは指導医として手術に参加し、信頼性の高い手術を提供しています。また、最近は腎機能保全目的にロボット支援手術による腎部分切手術泌尿器科におけるロボット支援手術.pdfも積極的に行っており、腎機能温存手術の症例数も多くなってきています。

③前立腺がん・前立腺肥大症の治療

 前立腺癌は、検診および一般医の先生方のご協力により前立腺の組織を細い針で採取し、癌があるかどうかを調べる検査(前立腺生検)を積極的に行なうことで、早期発見に努めています。前立腺癌の治療法には手術、放射線治療、内分泌治療、化学療法があります。前立腺限局癌と診断され、手術を希望される方には、2014年4月よりダヴィンチロボット手術(ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術)を開始し、現在までに350余例に施行しております。泌尿器科におけるロボット支援手術.pdf 従来の開腹手術、腹腔鏡手術に比して出血、術後尿失禁、勃起機能障害などの合併症の少ない手術が可能となりました。また、放射線治療を希望される方には2011年4月よりノバリスTXによる強度変調放射線治療IMRTを行っています。その他の重粒子線治療、組織内照射をご希望の場合はご紹介させていただいております。さらに、2020年10月より、前立腺癌の方で当院でロボット支援手術される方を対象に、術後早期回復(ERAS®)プログラムを新たに開始しました。医師・看護師のほか薬剤師・管理栄養士・理学療法士などの方々とチームをくみ、患者様の術後の回復をサポートさせていただき、早期回復のみならず、治療に対する満足度の向上および術後合併症の軽減を目指しています。主治医の先生にご気軽にご相談ください。

 前立腺肥大症に対する手術では、通常の経尿道的前立腺切除術以外にも高出力のホルミウムレーザー機器を用いたHoLEP手術を行っています。

 尿路結石に対する治療について

 尿路結石症に対しては3代目装置として体外衝撃波結石破砕装置(ストルツ社製)を有しており、今までに4000例以上の患者様に治療を行っています。体外衝撃波結石破砕術ESWLで結石破砕が困難な場合は、軟性尿管鏡を用いてホルミウムレーザーで結石破砕する手術f-TUL(最新型のオリンパス社製URF-V3を導入)、のほか、大きな腎結石の方などには経皮的腎尿管結石摘出術PNLに加え、fTULも併用して手術を行う術式(PNL+TUL)を積極的に行い、なるべく少ない手術回数で治療が終了可能になるようにしています。

 腹圧性尿失禁に対する治療について 

 女性特有の泌尿器科疾患として、骨盤臓器脱、腹圧性尿失禁等があります。2018年4月より当院に常勤している女性医師による診療が可能となっています。手術にて完治する可能性の高い疾患なので、お気軽にご相談ください。女性泌尿器科診療について.pdf

 我慢できないほど強い尿意や尿失禁(尿がもれる)、日中や夜間の頻尿(トイレが近い)はありませんか?それらの症状があった場合、「過活動膀胱」、「神経因性膀胱」の可能性があります。

img0513.jpg「過活動膀胱」、「神経因性膀胱」に対しては、膀胱の収縮を抑えたり、膀胱の筋肉を緩める薬の内服が一般的な治療ですが、これらの治療を行っても効果にとぼしい方や、薬物治療による副作用により服用継続が困難という方にはボトックス治療は良い適応となります。ボトックス治療は、日本では2020年4月より保険適応となった新しい治療のひとつですが、当院では2名のボトックス過活動膀胱・神経因性膀胱施注資格医が在籍しており、施行可能です(2021年4月現在)。頻尿・尿失禁に対するボトックス治療.pdf。

 性機能障害に対する診療は終了し現在は行っておりません

*当院は石川県全域における基幹病院として県内の各医療機関で治療が困難な方々の高度な治療のご紹介を請け負っております。そのため、積極的治療が終了し、状態が安定した患者様には病院負担軽減のために、ご紹介いただいた医療機関もしくはご希望の近隣の医療機関での経過観察を原則お勧めさせていただいております。ご了承ください。
 また金沢大学における教育機関としても積極的に学術報告を行っています。