診療科・部門・センター
皮膚科

皮膚科の紹介

当科は、皮膚に関わるさまざまな疾患の診断・治療を行っています。地域の病院やクリニックからの紹介にも対応し、皮膚科医療の質を高めることを目指しています。かぶれや虫刺され、アトピー性皮膚炎などの日常的な皮膚疾患から、感染症、自己免疫性皮膚疾患、皮膚がんに至るまで、幅広い疾患に対応しています。特に診断の精度を高めるために、皮膚生検やアレルギー検査を行い、最新の治療法を取り入れることで、患者さんの症状改善に努めています。また、皮膚疾患は他の臓器に関連する場合も多いため、病状に応じて他科とも連携を図りながら、患者さんの病状に合わせた医療を提供します。最新の機器や治療法を導入しながらも、患者さん一人ひとりの症状に向き合い、信頼される医療を提供できるよう心がけています。

診療内容・特徴

アトピー性皮膚炎

小児によくみられ、肌が乾燥してかゆみを伴う湿疹が特徴です。主に適切なステロイド外用薬と保湿剤で症状をコントロールし、症状が安定してきたらステロイド以外の炎症を抑える外用薬も併用します。成人の難治例が増加しているため、患者さんのご希望に応じて新しい内服薬や生物学的製剤(注射薬)も提案し、日常生活に支障がないレベルまでの症状コントロールを目指しています。

乾癬

中年以降に多くみられる再発性の慢性皮膚疾患で、患者数は増加傾向にあります。軽症例では外用薬を用い、中等症以上では全身療法を行います。紫外線療法(ナローバンドUVB)を積極的に行っており、1~2週間毎に病院で紫外線を1~5分程度照射します。約10回の照射で症状が軽快することが多いですが、その後も症状に応じて照射を継続します。内服薬はアプレミラスト、エトレチナート、シクロスポリンを病状に応じて使い分けます。数カ月で治療効果が期待できる有用な治療法です。難治例や関節炎合併例には生物学的製剤(注射薬)を用います。

自己免疫性皮膚疾患

類天疱瘡や膠原病などの自己免疫性疾患の診断と治療に力を入れています。血液や病変部の皮膚から対応抗原の検索を行い、適切な診断を行うとともに十分な免疫抑制療法を行います。特に類天疱瘡や皮膚筋炎では、免疫抑制の生じない免疫グロブリン静注療法が有効なことが多く、ステロイド内服薬の減量に役立っています。

皮膚がん

悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌などの皮膚がんに対応しています。早期発見のため、疑わしい場合は皮膚生検による確定診断を行います。治療は外科的切除、放射線治療、化学療法を提供しています。特に悪性黒色腫に対しては、免疫チェックポイント阻害薬(点滴)による治療も行っており、生存期間の延長に効果を上げています。外科的切除では形成外科と、リンパ腫では血液内科と十分に連携し診療にあたっています。

円形脱毛症

ストレスがきっかけとなることが多く、大部分は数カ月で自然回復しますが、多発例・進行例には治療が必要です。当科では難治性の円形脱毛症に対して局所免疫療法(SADBE療法)を行っています。病院で脱毛部にSADBEを塗ることで、かぶれを起こして毛髪の再生をうながす治療法で、1~2週間毎に繰り返します。未就学児にも両親の協力のもと同治療を行っています。難治例では紫外線治療やステロイドパルス療法(入院)、JAK阻害薬内服も行っています。

皮膚感染症

細菌やウイルス、真菌などによる感染症にも対応しています。皮膚は露出しているため伝染性の問題が多く、原因となる病原体を特定し、適切な薬剤を選択して速やかに治癒を目指します。

入院治療

重症な皮膚疾患や複雑な症例に対しては、入院治療を行います。特に帯状疱疹と蜂窩織炎が3分の1ずつを占め、それぞれの疾患に対応した点滴治療などを行います。標準的な入院期間は約8日間です。

医師紹介

科長・診療部長
越後 岳士(えちご たけし)
資格・所属学会等
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医

日本皮膚免疫アレルギー学会
日本皮膚悪性腫瘍学会
日本感染症学会
日本栄養治療学会
医長
伴登 永実(ばんどう えみ)
資格・所属学会等
日本皮膚科学会

診療担当表

2階2Bブロック
診察室月曜火曜水曜木曜金曜
午前2B-7越後越後越後越後越後
2B-8伴登伴登伴登伴登伴登
午後
(予約)
2B-7非常勤医手術非常勤医手術非常勤医
2B-8伴登伴登伴登伴登伴登

※ 午後診察は予約のみ

休診
4月:
5月:
代診
4月:
5月:

診療実績

生物学的製剤投与症例数の推移
(アトピー性皮膚炎、乾癬など)

2023年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
蜂巣炎<蜂窩織炎>28名
帯状疱疹[帯状ヘルペス]24名
類天疱瘡9名
天疱瘡8名
摂取物質による皮膚炎8名
丹毒6名
エクリン汗腺の障害3名
線維芽細胞性障害2名
水痘[鶏痘]1名
皮膚の悪性黒色腫1名
その他11名
合計101名

2022年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
帯状疱疹[帯状ヘルペス]20名
天疱瘡6名
蜂巣炎<蜂窩織炎>5名
類天疱瘡5名
エクリン汗腺の障害5名
摂取物質による皮膚炎4名
皮膚の悪性黒色腫2名
皮膚膿瘍、せつ<フルンケル>および よう<カルブンケル>2名
下肢の潰瘍、他に分類されないもの2名
丹毒1名
その他3名
合計55名

2021年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
蜂巣炎<蜂窩織炎>23名
帯状疱疹[帯状ヘルペス]18名
円形脱毛症12名
エクリン汗腺の障害6名
類天疱瘡4名
皮膚のその他の悪性新生物3名
皮膚膿瘍、せつ<フルンケル>および よう<カルブンケル>3名
その他の全身性結合組織疾患3名
ヘルペスウイルス[単純ヘルペス]感染症2名
詳細不明の糖尿病2名
その他20名
合計96名

2020年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
帯状疱疹[帯状ヘルペス]27名
蜂巣炎<蜂窩織炎>26名
皮膚の悪性黒色腫6名
皮膚のその他の悪性新生物5名
天疱瘡5名
多形紅斑5名
丹毒4名
皮膚および皮下組織のその他の障害、他に分類されないもの4名
類天疱瘡3名
ヘルペスウイルス[単純ヘルペス]感染症2名
その他17名
合計104名

2019年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
帯状疱疹[帯状ヘルペス]22名
蜂巣炎<蜂窩織炎>18名
摂取物質による皮膚炎11名
丹毒8名
皮膚のその他の悪性新生物8名
類天疱瘡8名
皮膚の悪性黒色腫6名
円形脱毛症6名
外陰(部)の悪性新生物4名
結節性紅斑3名
その他40名
合計134名

2018年の診療実績(入院患者のみ)

疾病名総数
帯状疱疹[帯状ヘルペス]38名
蜂巣炎<蜂窩織炎>23名
類天疱瘡12名
摂取物質による皮膚炎5名
丹毒4名
天疱瘡4名
皮膚のその他の悪性新生物3名
結節性紅斑3名
ヘルペスウイルス[単純ヘルペス]感染症2名
末梢性および皮膚T細胞リンパ腫2名
その他28名
合計124名

医療関係者の方へ

当科は地域の病院やクリニックとの連携を大切にしております。入院治療が必要な症例、生物学的製剤などの全身療法が適応となる症例、皮膚がんが疑われる症例、重症感染症など、通常の治療で改善がみられない皮膚疾患の患者さんがおられましたら、患者総合⽀援センターを通じてご紹介・お問い合わせください。他科疾患を合併している場合も、院内他科との連携を積極的に行っております。また、診断・治療方針が決定した後は、可能な限り紹介元の医療機関に逆紹介いたします。

施設認定

  • 日本皮膚科学会認定研修施設
  • 生物学的製剤使用承認施設(日本皮膚科学会)
  • アレルギー専門医教育研修施設