医療技術部 臨床工学室
手術室内での仕事
手術室で用いられる医療機器は台数・種類ともに院内で最も多い部署となります。
近年、医療機器の多様化や機能の高度化が進んでおり医師・看護師だけでは対応が難しく専門性をもった臨床工学技士の存在が必要不可欠となっています。
ダ・ヴィンチ症例では機器のレイアウト、インストゥルメントの点検及び管理、ドレーピング、ドッキング、手術中のトラブル対応など、手術を円滑に実施するためにサポートしています。
手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)
サージョンコンソール、ペイシェントカート、ビジョンカートなどから構成される。3つのアームと1つのステレオ3Dカメラを搭載し、アームのカセットを交換することで、様々な処置を行うことが出来る。術者は数m離れた場所に置かれたコンソールに座って操作を行う。
両眼視で見る3Dモニターを使用して下向きの目線で操作を行うために術者の疲労が少なく、視野も広く奥行きの把握も良好とされる。
操作は直感的で手振れ防止機能もあるために、ロボットアームで毛筆で米粒に漢字を書くような細かい作業や、1円玉より小さな折り鶴を折ることもできる。
左からサージョンコンソール、サージョンコンソール、ペイシェントカート、ビジョンカート
人工心肺
人工心肺装置とは、心臓と肺の機能を代行する装置です。心臓血管外科手術においては、心臓や肺の機能を一時的に止めて行われるため、人工心肺装置の血液ポンプにより全身へ血液を送り、人工肺で血液ガス交換を行います。また、関連する医療機器として自己血回収装置や補助循環装置などがあります。