診療科・部門のご案内

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医療技術部 放射線室

MR検査

MRIとは

 MRIとは(Magnetic Resonance Imaging: 磁気共鳴画像診断)の略称で、強い磁石と特殊な電波を利用して、人体内部の構造を鮮明にみることができる検査です。
 CTや超音波などのほかと検査と組み合わせることでより正確な診断につなげることができます。

当院のMRI

 当院では2018年の新病院開院に伴い、最新の3.0T(テスラ)装置を2台導入し、計3台のMR装置(3.0T: 2台、1.5T: 1台)が稼働しています。各装置の特性を活かし、様々な領域にわたる検査を行っています。
 新規導入したPhilips社の装置は3.0Tの特徴である高精細な画像が取得できるだけでなく、従来の装置よりもボア径(トンネルの内径)が広く、検査音も小さくなり、より安心して検査を受けていただくことができます。また、専用の映像システムも導入しているため小児の患者さんに対しても有用性が期待できます。

MRI装置の写真
MR撮影室10
Signa HDxt 1.5T (GE)
MR撮影室11, 12
Ingenia 3.0T In-bore experience (Philips)
MRI検査の特徴
  • 放射線を使用しないので、被ばくはありません。
  • 身体のあらゆる方向の画像が得られます。
  • 検査に時間がかかります。(20分~50分)
    疾患や検査部位に応じて数種類の検査を行うため、検査時間が長くなります。
  • 検査音が大きい。
    検査中は工事現場のような音がなります。
    聴力保護のためにヘッドホンや耳栓を使用して検査を行います。
MRI検査の準備・注意事項

 MRIは強い磁力と電波を使用しますので、体内や衣類に金属があると大変危険です。検査の前に“MRI検査問診票”をご記入いただき、“専用の検査着”に着替えていただきます。
 検査中は大きな音がしますが、痛みなどはありませんので安心してください。動きには非常に弱い検査ですので、検査中は頭や身体などを動かさないでください。

 また、以下のような金属が体内にある場合は、検査ができない可能性がありますので、事前に主治医、検査担当技師にご相談ください。

原則禁忌
 心臓ペースメーカー
 埋め込み型除細動器
 人工内耳
 可動性義眼
 脳深部刺激装置
  要確認
 金属製人工心臓弁
 動脈クリップ
 ステント
 カプセル内視鏡
 止血用クリップ
 など
MRI検査で得られる画像(一例)
頭部T1強調像 頭部血管像(非造影) 聴神経画像
膝関節T1強調像 手指T2強調像
(脂肪抑制)
頸椎T2強調像
胆のう、胆管、膵管  腹部動脈 前立腺T2強調像