診療科・部門・センター
病理診断科

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病理診断科の紹介

病理診断科とは

病理診断科をご存じでしょうか。病理診断科は病気の診断を担当するところです。その手段には組織検査と細胞診検査とがあります。組織検査や細胞診検査は病理学的検査といい、組織や細胞の変化をとらえて病気の診断をしていきます。 そもそも人が病気になったとき、その細胞や組織の形にいろいろな変化が現れます。その変化を顕微鏡で用いて病気の診断を行います。 例えば、癌という病気は癌細胞がどんどん増殖していくものですが、我々は癌細胞を直接顕微鏡で確認します。 癌の治療において、病理診断は必須のものであり、正しい病理診断がないと、担当医が適切な治療を行うことができません。

病理検査と術中迅速診断

検査のためには組織や細胞を採取する必要がありますが、これらは別に検査担当医が行います（殆どの場合、担当診療科で行います）。病理診断科では病理診断医と臨床検査技師とがチームを組んで活動しています。 我々スタッフは患者さんから採取された組織や細胞から治療に役立つ情報を余すことなく収集し、その情報をできるだけ早く担当医に返すように日々努めています。

通常、組織検査や細胞診検査は、顕微鏡できれいに観察できるような標本を、医師と検査技師が協力して、作製します。それにはある程度日数がかかりますが、組織検査や細胞診検査が手術中に短時間で行われることもあります。この検査は、腫瘍が良性か悪性かの判断や、悪性腫瘍であれば転移の有無の確認、あるいは病変の取り残しがないか、等の確認に用いられます。これを術中迅速検査といいます。通常の病理検査に比べて標本の質が低いため、診断が難しい場合があることもあり、後日通常の病理検査で判断が正しかったかどうかを再確認しています。

病理医のいる病院

今、病院も第三者により評価される時代になってきています。しかし、よりよい病院を選ぼうと思っても、一般にわかりにくいものです。 そんな時、病院に病理診断を担当する常勤医がいるかどうかを見るのも一つではないでしょうか。医療スタッフの中に病理医という専門家が参加することでより充実したチーム医療が行われている可能性が高いからです。私たちも、定期的に様々な検討会を各診療科と行っています。また当院では複数の病理専門医が在籍し、全例2名以上の病理医で診断の妥当性を確認しています。

乳癌の肉眼写真
乳癌の組織像（左：弱拡大、右：強拡大）

診療内容・特徴

病理診断について

当院の病理診断科の特色として生検、手術材料の全例において経験のある専門医がダブルチェックを行い診断しており、より確実な診断を心がけています。現在3名の専門医と1名の専攻医が在籍しており、専門医の1名は日本病理学会・国立がん研究センター病理診断コンサルテーションシステムの診断コンサルタントでもあり、他施設からのコンサルテーションの依頼も随時受けています。また逆に診断困難例に関しては、他施設へのコンサルテーションも行い精度の向上に努めています。全例のガラススライド標本をデジタル化（whole side image化、バーチャルスライド化）して、患者さんへの説明や院内カンファレンスに利用しており、貴重な情報をできる限り後世に残していけるように努めています。当院は、現在がんゲノム医療連携病院であり、遺伝子パネル検査にも日常的に対応しており、病理専門医と検査技師が協力し、適切な病理組織標本の作製と保管、選択を行い、進行がん患者の先進的治療に貢献しています。また、肺癌の遺伝子検査も基本的に院内で行っており、できるだけ早く患者さんに適切な薬が届くように心がけています。さらに、院内各科とのカンファレンスや、キャンサーボード、遺伝子解析後のエキスパートパネル等への参加も行い、がん患者の治療に貢献しています。

病理解剖（剖検）について

病理診断科が担当する重要な仕事の一つに剖検があります。病理解剖は剖検ともいわれ、当院での診療が正しく行われていたかを検証し、その後の診療を正しい方向に導くために必要不可欠なものです。このため、解剖の国家資格を有する病理医が毎日対応しております。当院ではautopsy imaging（Ai）といって剖検前に全例全身のCTを撮ることとしており、放射線専門医によって読影されています。これにより生前の画像との比較を行ったり、病理のみではなかなか細かく調べることの難しい部分を詳しく確認したりすることができます。Aiと剖検とを組み合わせてできるだけ質の高い情報を得るように心がけております。このようなシステムをとっている施設は全国的にもまだ多くありません。不幸にしてご家族を失われたご遺族の方々にとっても、剖検が何らかのお役に立つこともあるかと思います。剖検のご希望があれば遠慮なく主治医にお申し出ください。剖検結果については主治医を通じてお知らせします。直接、病理医からの結果説明をご希望の方は主治医にその旨お申し出ください。

病理外来について

私たち病理医は、診療担当医の依頼により病理診断（組織検査、細胞検査）を日頃行っています。日常的に、外来診療は行っておりませんが、もし、病理診断や病気に関しての説明を、直接病理医から受けたいと思われる方は、遠慮なく担当医にその旨お申し出ください。病理診断に用いた切除組織画像、その顕微鏡画像などを、患者さん側と一緒にモニターで見ながら、病気の内容や状況、広がり具合などについて分かりやすく説明していきます。他の医療機関からの紹介でセカンドオピニオンとして実施する場合もあります。組織標本と診断書を提供いただき、それに基づいて私どもの所見を説明することになります。病気に関してより詳しく理解し、納得して治療を受けていただくことが目的です。

施設認定について

当院は現在日本病理学会研修認定病院、日本臨床細胞学会認定施設、日本臨床細胞学会教育認定施設です。日本専門医機構専門医制度専門研修プログラムを有し、専攻医の受け入れを毎年行っています。また、検査室全体が国際標準規格であるISO15189を取得しており、病理検査室も国際標準規格に準じた運営を行い、検査の質の担保と医療安全に配慮した運営を行っています。昨今、放射線画像や病理診断の見落としによる医療過誤も報告されていますが、当院では、主治医／担当医による報告書の未読チェックを毎週実施、医療事故の防止に努めています。

論文等実績

講演（過去5年）

2023年

1. 上気道編　日本病理学会頭頸部腫瘍エキスパートパネル育成講習会（Web開催、1月）　湊　宏
2. 上気道病変の病理　2023年第7回ふぁんだめんたる病理診断講習会 (Web開催、6月)　湊　宏
3. 鼻副鼻腔腫瘍の免疫組織化学　2023年第12回いむーのセミナー　(神戸、9月)　湊　宏
4. 頭頸部腫瘍第5版WHO分類Update 上気道編　2023年国際病理アカデミー(IAP)日本支部病理診断講習会　(福岡、11月)　湊　宏

2022年

第6回IAP日本支部ふぁんだめんたる病理診断講習会　(Web開催、6月) 　湊　宏
令和4年度第 5 回富山県生活習慣病検診従事者研修会　(黒部、11月)　湊　宏
第37回奈良県臨床細胞学会総会・学術集会　(奈良、12月)　湊　宏

2021年

第40回日本画像医学会学術集会(Web開催、1月)　湊　宏
2021年度第1回希少がん病理診断講習会(Web開催、6月)　湊　宏
日本病理学会頭頸部腫瘍エキスパート育成講習会(Web開催、10月)　湊　宏
第10回神戸免疫組織診断セミナー(Web開催、10月)　湊　宏

2020年

愛知県臨床細胞学会主催第１６回細胞検査研修会 (名古屋、1月)　湊　宏

2019年

2019年度静岡県立静岡がんセンター専門病理医養成研修会講演 (静岡、10月)　湊　宏

著書・論文・総説（過去5年）

2023年
著書
  1. 湊 宏. 第3章 肺・胸膜・縦隔(腫瘍)　1. 微小髄膜細胞様結節, 2. リンパ脈管筋腫症, 3. Langerhans細胞組織球症(好酸球性肉芽腫)　 病理診断クイックリファレンス 病理と臨床41巻臨増 2023;41:24-26 文光堂
論文・総説
  1. Taka M, Kobayashi S, Mizutomi K, Inoue D, Takamatsu S, Gabata T, Matsumoto I, Ikeda H, Kobayashi T, Minato H, Abo H. Diagnostic approach for mediastinal masses with radiopathological correlation. Eur J Radiol 2023; 162:110767.
  2. Minato H, Yoshikawa A, Tsuyama S, Katayanagi K, Hayashi K, Sakimura Y, Bando H, Hori T, Kito Y. Ureteral Metastasis of Colonic Adenocarcinoma with Enteroblastic Differentiation: A Rare Case to be Distinguished from Clear Cell Adenocarcinoma of the Urinary Tract. Int J Surg Pathol 2023; 31:1553-1558.
  3. Utsunomiya H, Akazawa Y, Ueyama H, Iwano T, Yamamoto M, Uchida R, Oki S, Suzuki N, Abe D, Ikeda A, Takeda T, Ueda K, Hojo M, Yube Y, Kaji S, Okano S, Tsuyama S, Eguchi H, Okazaki Y, Arai M, Fukunaga T, Yao T, and Nagahara A. Gastric Juvenile Polyposis with Intramucosal Cancer Diagnosed by Magnifying Endoscopy with Narrow-band Imaging Intern Med 2023; 62: 3333-3339.
  4. 水口聖哉, 湊 宏, 黒川 綾子, 大西 博人, 新谷 慶幸, 吉谷 久子, 片柳和義, 車谷 宏.　多分葉核が目立ったPEL-like lymphomaと考えられた1例. 日本臨床細胞学会雑誌 2023; 62: 105-110.
  5. 吉田尚弘、 片柳和義、 湊 宏、土山寿志. Case 10（胃MALTリンパ腫）胃と腸. 2023;58:960-967
  6. 中西宏佳、竹村健一、 片柳和義、 湊 宏、土山寿志. 下咽頭MALTリンパ腫　鑑別のポイントを中心に 胃と腸 2023；58：880－883
  7. 真田 華, 中西宏佳, 川崎 梓, 吉田尚弘, 辻 重継, 竹村健一, 片柳和義, 湊 宏, 土山寿志. Narrow band imaging拡大内視鏡観察を行った食道verruciform xanthomaの1例. Gastroenterological Endoscopy 2023;65: 1415-1420.
  8. 吉田尚弘, 川崎 梓, 津山 翔, 片柳和義, 湊 宏, 土山寿志. 内視鏡の読み方　内視鏡的に三つのコンポーネントを有した胃底腺粘膜型腺癌の1例 臨床消化器内科 2023; 38: 572-577.
  9. 辻 重継, 湊 宏, 土山寿志 【「胃と腸」式 読影問題集2023 基本と応用-考える画像診断が身につく】 十二指腸(Case 1). 胃と腸 2023; 58: 465-467.
  10. 赤澤陽一, 上山浩也, 山本桃子, 岩野知世, 内田涼太, 宇都宮尚典, 阿部大樹, 沖 翔太朗, 鈴木信之, 池田 厚, 竹田 努, 上田久美子, 北條 麻理子, 津山 翔, 八尾隆史, 永原章仁【十二指腸拡大内視鏡の最新知見】 非乳頭部十二指腸腺腫・癌の拡大内視鏡診断　自施設での考え方. 胃と腸 2023; 58: 1024－1035.
2022年
著書
  1. 湊 宏　唾液腺型癌 腫瘍鑑別診断アトラス　肺癌　第2版　2022, 151-159, 文光堂
論文・総説
  1. Minato H, Katayanagi K, Kurumaya H, Tanaka N, Fujimori H, Tsunezuka Y, Kobayashi T. Verification of the eighth edition of the UICC-TNM classification on surgically resected lung adenocarcinoma: Comparison with previous classification in a local center. Cancer Rep 2022;5: e1422.
  2. Nomura H, Tsuji S, Utsunomiya M, Kawasaki A, Tsuji K, Yoshida N, Takemura K, Katayanagi K, Minato H, Doyama H. Resection depth and layer of underwater versus conventional endoscopic mucosal resection of intermediate-sized colorectal polyps: A pilot study. Endosc Int Open 2022; 10: E1037-e1044.
  3. Kuroda N, Kawaji H, Arai Y, Otsuki Y, Miura K, Minato H, Kuroda K, Nakatogawa H, Yamazoe T, Tanaka T, Inenaga C. Effectiveness of radiation therapy on brain invasion by human papillomavirus-related multiphenotypic sinonasal carcinoma: A case report. Neuropathology 2022; 42:45-51.
  4. Minato H, Yoshikawa A, Katayanagi K, Kurumaya H, Kato K, Kitamura H. An Intrahepatic Cholangiocarcinoma with Focal Rhabdoid Features and SMARCA4-Deficiency. Int J Surg Pathol 2022; 30: 581-585
  5. Minato H, Okayama Y, Katayanagi K, Futatsuya C, Kurumaya H, Sakimura Y, Yamamoto D, Bando H, Yamaguchi M, Ito M. BCR::ABL1-positive histiocytic sarcoma of the small intestine in a patient with chronic myeloid leukaemia. Histopathology 2022; 80: 869-71.
  6. Mizushima H, Sakimura Y, Nishimura A, Tawara H, Hayashi K, Kato K, Tsuji T, Yamamoto D, Kitamura H, Kadoya S, Bando H, Kurumaya H, Minato H. Solitary pleural metastasis in rectal cancer. Clin J Gastroenterol 2022; 15:164-70.
  7. Utsunomiya M, Tsuji S, Kawasaki A, Takemura K, Katayanagi K, Minato H, Doyama, H. Real-time histological imaging of a squamous cell carcinoma in situ in the anal canal using endocytoscopy. Endoscopy 2022; 54: E518-E519.
  8. 湊 宏　聴器・鼻副鼻腔腫瘍の病理　耳鼻咽喉科　2022; 1: 585-596
  9. 辻　国広、木藤陽介、久保杏奈、小川　哲、脇田重徳、加納　亮、牧野友幸、河畑孝佳、金子真美、藤森英希、佐々木博正、西辻　雅、野原　淳、坪田　誠、湊　宏、渡邊　淳、竹内伸司.　がんゲノムプロファイリング検査の現状　石川県立中央病院医学誌　2022; 44: 5-8
  10. 加藤幹雄, 辻 重継, 片柳和義, 湊 宏, 土山 寿志, 竹村 健一. 高度貧血を契機に発見された空腸Pyogenic Granulomaの1例. ENDOSCOPIC FORUM for digestive disease 2022; 38: 27-33
2021年
論文・総説
  1. Tsuji S, Doyama H, Tsuyama S, Dejima A, Nakashima T, Wakita S, Kito Y, Nakanishi H, Yoshida N, Katayanagi K, Minato H, Yao T, Yao K. Does previous biopsy lead to cancer overdiagnosis of superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors? Endosc Int Open. 2021; 09: E58-E65.
  2. Masunaga T, Yoshida N, Akiyama S, Sugiyama G, Hirai H, Miyajima S, Wakita S, Kito Y, Nakanishi H, Tsuji K, Matsunaga K, Tsuji S, Takemura K, Katayanagi K, Minato H, Doyama H. White globe appearance is an endoscopic predictive factor for synchronous multiple gastric cancer. Ann Gastroenterol. 2021; 34: 183-7.
  3. Futatsuya C, Minato H, Okayama Y, Katayanagi K, Kurumaya H, Matsumoto Y, Fukuoka M, Suzuki Y, Nakamura S. Interdigitating dendritic cell sarcoma of the spine: Hitherto undescribed lesion. Pathol Int. 2021; 71: 636-8.
  4. Miyajima S, Tsuji K, Kito Y, Yoshida N, Matsunaga K, Tsuji S, Katayanagi K, Yonezawa M, Kubo A, Ushijima K, Minato H, Doyama H. Colitis induced by Lenvatinib in a patient with advanced hepatocellular carcinoma. Clin J Gastroenterol. 2021; 14: 187-92.
  5. Suganuma S, Tada K, Yamauchi D, Takagawa S, Yasutake H, Shimanuki K, Minato H, Tsuchiya H. Reverse digital artery flap for Pacinian hypertrophy of the fingertip: A rare case report. JPRAS Open 2021; 30: 91-6.
  6. 湊　宏. 頭頸部病変における術中迅速診断の実際.　病理と臨床.　2021; 39: 53-5.
  7. 辻 重継, 片柳和義, 湊 宏, 波佐谷 兼慶, 海崎 泰治, 土山 寿志. 十二指腸の非腫瘍性ポリープの内視鏡所見. 胃と腸. 2021; 56: 841-51.
  8. 片桐 亜矢子, 湊　宏, 常塚宣男, 折戸信暁, 小森隆弘, 安藝瑠璃子, 高松　篤, 小林　健. 成人後に発見されたbronchopulmonary foregut malformationの2例. 臨床放射線. 2021; 66: 113-8.
  9. 中村　崇、北原智美、金子真美、吉野裕司、湊　宏、車谷　宏、片柳和義、二ッ谷千鶴.
    穿刺吸引細胞診で診断した乳癌甲状腺転移の1例.　乳癌の臨床. 2021; 36: 219-22.
  10. 水口聖哉、湊　宏、黒川綾子、大西博人、新谷慶幸、 吉谷久子、二ツ谷千鶴、片柳和義、車谷　宏. 術中腹水中に印環細胞が出現し，胃癌との鑑別が困難であった浸潤性小葉癌大網転移の1例. 日本臨床細胞学会雑誌. 2021; 60: 284-8.
  11. 鎧高建志、斎藤千鶴、杉盛千春、小谷岳春、山口正木、片柳和義、湊　宏　Prefibrotic/early primary myelofibrosisと診断し、リキソリチブを使用しながら安全に同種移植を施行できた1例.　石川県立中央病院医学誌. 2021; 43:29-31.
2020年
著書
  1. 湊　宏. 上気道・耳・頚部. 外科病理学　第５版　2020, 219-254, 文光堂
論文・総説
  1. Ota R, Sawada T, Tsuyama S, Sasaki Y, Suzuki H, Kaizaki Y, Hasatani K, Yamamoto E, Nakanishi H, Inagaki S, Tsuji S, Yoshida N, Doyama H, Minato H, Nakamura K, Kasashima S, Kubota E, Kataoka H, Tokino T, Yao T, Minamoto T. Integrated genetic and epigenetic analysis of cancer-related genes in non-ampullary duodenal adenomas and intramucosal adenocarcinomas.　J Pathol. 2020; 252: 330-42.
  2. Lin SC, Lin CH, Shih NC, Liu HL, Wang WC, Lin KY, Liu ZY, Tseng YJ, Chang HK, Lin YC, Yeh YC, Minato H, Fujii T, Wu YC, Chen MY, Chou TY. Cellular prion protein transcriptionally regulated by NFIL3 enhances lung cancer cell lamellipodium formation and migration through JNK signaling. Oncogene. 2020; 39: 385-398.
  3. Futatsuya C, Minato H, Okayama Y, Katayanagi K, Kurumaya H, Yuasa M, Nishi K. An autopsy case of idiopathic pleuroparenchymal fibroelastosis with left vocal cord paralysis and a rapid deterioration without an acute exacerbation. Intern Med. 2020; 59: 1541-1547.
  4. Ichinose T, Ueno M, Watanabe T, Murakami KI, Minato H, Hayashi Y. A rare case of chronic subdural hematoma coexisting with metastatic tumor. World Neurosurg. 2020; 139: 196-199.
  5. Okayama Y, Minato H, Futatsuya C, Katayanagi K, Kurumaya H, Kondo T, Otsuka K, Sasaki H, Hoshiba T, Kobayashi T. Ovarian smooth muscle tumor of uncertain malignant potential (STUMP) associated with smooth muscle metaplasia of the endometriotic cyst. Pathol Int. 2020;70: 828-30.
  6. Okuyama S, Yazu H, Ito Y, Minato H, Fujishima H. Eosinophilic angiocentric fibrosis in bilateral upper eyelid conjunctivas: a first case report. Am J Case Rep. 2020; 21: e924042.
  7. Ofude M, Nakagawa R, Urata S, Miyagi T, Nakashima T, Minato H. Inflammatory pseudotumor formation at a port site after robotic partial nephrectomy for renal cell carcinoma. Case Rep Urol. 2020;2020: 8884409.
  8. Kitamura H, Yamamoto D, Kadoya S, Bando H, Okayama Y, Minato H.Jejunal mesenteric lymphangioma treated by pancreaticoduodenectomy: a case report. Int J Surg Case Rep. 2020;77: 165-9.
  9. Mizutani K, Kumagai M, Aikawa A, Terahata S, Ishizawa S, Minato H, Nojima T, Yamada S. Nasal spindle cell tumor with rhabdomyoblastic features: A rare and diagnostically difficult case. SAGE Open Med Case Rep. 2020;8: 2050313×20964090.
  10. Morioka E, Noguchi M, Noguchi M, Inokuchi M, Shimada KI, Shioya A, Aikawa A, Minato H, Earashi M. A case of recurrent malignant phyllodes tumor undergoing nipple-sparing mastectomy with immediate breast reconstruction. Surg Case Rep. 2020;6: 297.
  11. Takakura H, Hamashima T, Tachino H, Nakazato A, Minato H, Sasahara M, Shojaku H. Clinicopathological features of thyroid-like low-grade nasopharyngeal papillary adenocarcinoma: a case report and review of the literature. Front Surg. 2020;7: 596796.
  12. 高橋　央，鈴木潮人，水上和夫，大西一平，松本圭吾，湊　宏，谷岡書彦. 胃plexiform fibromyxomaの1例.診断病理. 2020;37: 26-30.
  13. 崎村祐介, 山本大輔, 杉田浩章, 林　憲吾, 西田洋児, 辻　敏克, 北村祥貴, 角谷慎一, 津山 翔, 片柳和義, 湊　宏, 伴登宏行. 無症候性hypoganglionosisに合併した上行結腸癌に対して結腸右半切除術を施行したところ術後腸閉塞を繰り返しバイパス手術が有効だった1例. 日消外誌. 2020;53: 360-370.
  14. 吉田尚弘，津山　翔，増永哲平，湊　宏，八尾隆史，土山寿志. 食道胃接合部領域の粘膜下腫瘍として発見されESDで切除された噴門腺過形成の1例 胃と腸.　2020;55: 960-967
2019年
著書
  1. 湊　宏. IgG4関連唾液腺炎. 癌診療指針のための病理診断プラクティス. 唾液腺/口腔・歯原性腫瘍.　2019, 181-191, 中山書店.
  2. 湊　宏.原発不明癌の背景-転移部位別の探索の実際 肺・胸腔. 癌診療指針のための病理診断プラクティス.　原発不明癌. 2019, 49-61, 中山書店.
論文・総説
  1. Tominaga, K, Minato, H, Murayama, T, Sasahara, A, Nishimura, T, Kiyokawa, E, Kanauchi, H, Shimizu, S, Sato, A, Nishioka, K, Tsuji, E. I, Yano, M, Ogawa, T, Ishii, H, Mori, M, Akashi, K, Okamoto, K, Tanabe, M, Tada, K. I, Tojo, A, Gotoh, N.. Semaphorin signaling via MICAL3 induces symmetric cell division to expand breast cancer stem-like cells. Proc Natl Acad Sci U S A. 2019; 116: 625-30.
  2. Aikawa A, Fujita H, Kosaka T, Minato H, Kiyokawa E. Clinicopathological significance of heterogeneic ezrin expression in poorly differentiated clusters of colorectal cancers. Cancer Sci. 2019; 110: 2667-75.
  3. Nishitani M, Yoshida N, Tsuji S, Masunaga T, Hirai H, Miyajima S, Dejima A, Nakashima T, Wakita S, Takemura K, Minato H, Kaneko S, Doyama H. Optimal number of endoscopic biopsies for diagnosis of early gastric cancer. Endosc Int Open. 2019; 7: E1683-e90.
  4. Mizuguchi S, Mizutani K, Yamashita M, Minato H, Yamada S. The potential usefulness of sputum cytology in the conclusive diagnosis of methotrexate-associated lymphoproliferative disorders: A case report. SAGE Open Med Case Rep. 2019; 7: 2050313×19836017.
  5. Sakaguchi M, Nakano Y, Honda-Kitahara M, Kinoshita M, Tanaka S, Oishi M, Noguchi K, Fukuda M, Maeba H, Watanabe T, Hayashi Y, Ikeda H, Minato H, Ichimura K, Nojima T, Nakada M. Two cases of primary supratentorial intracranial rhabdomyosarcoma with DICER1 mutation which may belong to a “spindle cell sarcoma with rhabdomyosarcoma-like feature, DICER1 mutant”. Brain Tumor Pathol. 2019; 36: 174-82.
  6. Nakagawa R, Aoyama S, Urata S, Ofude M, Miyagi T, Nakashima T, Okayama Y, Katayanagi K. Testicular rhabdomyosarcoma after chemotherapy for metastatic germ cell tumors. Int Cancer Conf J. 2019; 8: 175-80.
  7. 辻 重継, 片柳 和義, 車谷 宏, 湊 宏, 土山 寿志. 十二指腸上皮性腫瘍における拡大内視鏡の応用と臨床的取り扱い. 胃と腸. 2019; 54: 259-64.
  8. 辻 重, 中西 宏佳, 津山 翔, 片柳 和義, 湊 宏, 八尾 隆史, 八尾 建史, 土山 寿志. 十二指腸腺腫と癌のNBI拡大内視鏡観察による鑑別診断. 胃と腸. 2019; 54: 1121-30.
  9. 辻 国広, 土山 寿志, 吉田 尚弘, 辻 重継, 竹村 健一, 片柳 和義, 車谷 宏, 湊 宏. 胃原発髄外性形質細胞腫との鑑別に苦慮した表面隆起型病変の１例. 日本消化器内視鏡学会雑誌. 2019; 61: 1109-14.
  10. 池田 智行, 中尾 将治, 筒井 清広, 神川 愛純, 片柳 和義. Nodular Solitary Langerhans Cell Histiocytosisの1例. 皮膚科の臨床. 2019; 61: 1239-42.
  11. 池田 智行, 筒井 清広, 牧本 和彦, 片柳 和義. 圧痛を伴った下腹部顆粒細胞腫の1例. 石川県立中央病院医学誌. 2019; 41: 17-19.

医師紹介

科長・診療部長
金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻大学院臨床教授
金沢大学医薬保健学域医学類基礎医学教授（学外）
湊 宏（みなと ひろし）
資格・所属学会等
日本専門医機構　病理専門医・臨床検査専門医
厚生大臣　死体解剖資格医
日本臨床細胞学会　細胞診専門医
日本病理学会　分子病理専門医・専門医研修指導医
日本病理学会・国立がん研究センター病理診断コンサルタント
国立がんセンター　がん登録実務初級者
日本病理学会　評議員
日本臨床細胞学会　評議員
日本臨床検査医学会　評議員
日本肺癌学会　評議員
日本唾液腺学会　理事

国際病理アカデミー（IAP）日本支部
アメリカ・カナダ（USCAP）病理学会
国際細胞学会（IAC）
日本呼吸器学会
日本頭頸部癌学会
診療部長
片柳 和義（かたやなぎ かずよし）
資格・所属学会等
日本専門医機構　病理専門医
厚生大臣　死体解剖資格医
日本臨床細胞学会　細胞診専門医
日本病理学会　専門医研修指導医・評議員

国際病理アカデミー（IAP）日本支部
診療部長
津山 翔（つやま しょう）
資格・所属学会等
日本専門医機構　病理専門医
厚生大臣　死体解剖資格医
日本臨床細胞学会　細胞診専門医
日本病理学会　分子病理専門医・専門医研修指導医

国際病理アカデミー（IAP）日本支部
日本消化器病学会
日本消化管学会
日本胃癌学会
日本内科学会
専攻医・医員
橋本 未紅（はしもと みく）
資格・所属学会等
日本病理学会

診療担当表

2階2Dブロック
診察室担当医
2階2Dブロック湊
休診
3月：ー
4月：ー
代診
3月：ー
4月：ー

診療実績

消化管生検の受付から報告までの平均日数
2016年2017年2018年2019年2020年
2.25日2.01日2.26日2日2.22日
受付から3日以内に報告した消化管生検件数割合
2016年2017年2018年2019年2020年
94％97％96％94％96％
2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
組織検査7,7658,2668,7869,3259,91810,1208,3058,8999,8859,756
うち
（術中迅速検査）		443438445481545640550541530508
細胞診検査5,3365,5715,5995,5525,3505,6284,4524,8775,2395,537
うち
（術中迅速検査）		52554754494365438497
剖検24282030211615172314

この他、現在以下のような院内検討会を行っています。

呼吸器カンファレンス毎週金曜
消化器症例検討会毎月1回木曜
乳腺カンファレンス毎週水曜
CPC：剖検症例検討会不定期、昨年は15回
肝胆膵カンファレンス毎月1回木曜
各種キャンサーボード不定期
がんエキスパートパネル不定期

医療関係者の方へ

当院は、ISO15189を取得し検査の精度や医療安全に日々配慮しています。また他科の医師とも密接にコミュニケーションを取っております。経験のある複数の病理専門医で診断を確認しており、安心して患者さんをご紹介ください。他の医療機関からの紹介による病理師診断に関するセカンドオピニオン外来を行うことも可能です。

当院に患者さんをご紹介下さる際に、貴院にて病理検査がありましたら、報告書のみならず、 必要に応じてスライドガラス標本（プレパラート）もつけて頂けると有り難いです。当科で確認、診断後返却させて頂いております。腫瘍組織を用いたがん遺伝子パネル検査にも対応しております。

患者さんのご紹介手順について