- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1311 | 358 | 489 | 841 | 1107 | 1230 | 2980 | 3103 | 1676 | 211 |
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060020xx04x0xx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし | 164 | 8.26 | 9.2 | 0.61 | 70.56 | |
060050xx97x0xx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし | 79 | 9.87 | 11.98 | 3.8 | 69.76 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 76 | 9 | 10.93 | 1.32 | 72.67 |
消化器内科の最も多い症例は、胃癌や十二指腸ポリープに対する早期癌の内視鏡的治療が主流であり、かつ高度な技術を必要とする内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行っています。従来の内視鏡治療ではうまく切除できなかった難しい癌も、外科手術でしか切除できなかった大きな癌も、ESDで切除できるようになりました。肝臓癌には、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓術、化学療法を積極的に行っています。胆石や胆管炎といった胆道疾患には、胆石で胆管が詰まって炎症を起こすなどが典型的な症例で、胆管をチューブで広げる、胆石を除去する、膿瘍を取り除くなどの治療が内視鏡を用いてもしくは経皮的に行われます。平均在院日数は全国と比べると全体的に、日数の短縮が期待出来ます。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし | 225 | 5.75 | 4.87 | 0.89 | 69.63 | |
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 172 | 3.52 | 3.07 | 0 | 68.68 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 87 | 19.23 | 18.3 | 8.05 | 80.29 |
循環器内科では狭心症などに対するステント留置術、または心臓カテーテル検査の為の入院が上位を占めます。次いで心不全の治療が多く、平均年齢80歳と高くなっています。その他、心房細動に対するアブレーション、閉塞性動脈硬化症に対するPTA治療も積極的に行っています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 108 | 6.52 | 6.34 | 0 | 44.32 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 89 | 8.53 | 9.94 | 0 | 33.87 | |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし | 65 | 4.65 | 5.33 | 0 | 58.15 |
産婦人科では子宮筋腫に対する手術治療が最も多くなります。腹腔鏡下で行うので平均在院日数も短くなっています。続いて多いのは帝王切開による分娩です。その他、悪性腫瘍に対する化学療法目的入院が多くなります。
消化器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060040xx02x00x | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 76 | 17.03 | 18.36 | 2.63 | 66.51 | |
060020xx02x0xx | 胃の悪性腫瘍 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし | 73 | 11.55 | 16.02 | 0 | 67.74 | |
060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 68 | 14.03 | 17.41 | 2.94 | 71.46 |
消化器外科で最も多い症例は大腸癌になります。患者さんの経過の一例としては、消化器内科で検査を行った後に入院し、手術を行い、化学療法のために計画的に短期入院を繰り返すというものが挙げられます。高度で専門的な治療を行うため、臓器別にチームを編成しています。共通しているのは内視鏡手術を積極的に取り入れていることです。胃切除および食道手術では腹腔胸手術および胸腔鏡を積極的にとりいれています。高度進行胃癌に対しては、術前がん化学療法を行うことでがんの縮小をはかり、手術適応の拡大に取り組んでいます。平均在院日数は全国と比べると胃癌は、大幅に日数の短縮が期待出来ます。早期がんに対しては低侵襲手術、機能温存手術、機能再建手術を積極的に行い、進行癌に対しては、外科治療、抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせた集学的治療を積極的に行っています。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 148 | 13.16 | 14.34 | 4.05 | 68.37 | |
040040xx9904xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり | 119 | 18.7 | 13.38 | 1.68 | 67.31 | |
040040xx99100x | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 102 | 2.45 | 3.29 | 1.96 | 70.17 |
呼吸器内科では肺炎治療の患者さんが最も多くなります(データに関しては指標4をご参照ください)。呼吸器内科の悪性腫瘍には肺癌が多く、肺癌に対する化学療法目的入院、気管支鏡による検査入院が多くなっています。また当院呼吸器内科は紹介率が高く、地域と密に連携し呼吸器疾患の治療を行っています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160740xx97xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病 なし | 53 | 5.4 | 5.41 | 1.89 | 17.62 | |
070350xx97xxxx | 椎間板変性、ヘルニア その他の手術あり | 50 | 14.8 | 17.55 | 4 | 52 | |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 47 | 33.13 | 28.7 | 87.23 | 78 |
整形外科では上位にあがる上腕骨骨折は若年層、大腿骨骨折は高齢の患者さんに多いことが平均年齢より分かります。高齢の患者さんが転倒で大腿骨を骨折した場合、在院日数が比較的長くなることが多いです。そして継続リハビリの為転院することも多くなっています。その他、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症等の手術も積極的に行っています。
小児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x1xxx0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2 なし | 137 | 5.09 | 5.72 | 0 | 2.03 | |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし | 98 | 14.06 | 11.59 | 0 | 0 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 73 | 7.3 | 6.17 | 2.74 | 0 |
小児内科では肺炎や急性気管支炎などの呼吸器系の疾患で入院される方が多いです。また、当院ではNICU(新生児集中治療室)の設置やドクターカーでの新生児搬送など新生児医療に積極的に取り組んでおり、院内標榜として新生児科を掲げているため出生時に体重が2500g未満の低出生体重児の患者さんやそれに関する障害で入院される方が全体の半数を超えています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx02020x | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし | 62 | 10.23 | 8.02 | 3.23 | 72.18 | |
110310xx99xxxx | 腎臓または尿路の感染症 手術なし | 46 | 9.26 | 12.6 | 8.7 | 68.17 | |
110080xx01x0xx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし | 42 | 12.12 | 14.03 | 0 | 66.86 |
泌尿器科でのDPC症例は、膀胱癌の経尿道的手術が最も多くなっています。前立腺限局癌と診断された場合、ダヴィンチロボット手術が行われています。
救急科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 43 | 3.23 | 7.52 | 6.98 | 41.98 | |
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 31 | 5.97 | 14.34 | 19.35 | 78.35 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 25 | 2.92 | 5.31 | 0 | 71.84 |
救急科では顔面挫創や頭部打撲、脳振盪等の患者さんが多くなっています。交通事故患者の多くがこちらに分類されます。次いで高齢者による重症肺炎が多く、入院後呼吸器内科へ転科、もしくは患者さんの2割近くが転院されます。また、めまいによる入院も多く見られます。
血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし | 148 | 19.29 | 17.69 | 1.35 | 73.32 | |
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり | 35 | 10.34 | 11.17 | 0 | 73.26 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり | 27 | 51.96 | 43.59 | 0 | 65.81 |
血液内科では3DPCコードとも化学療法目的の入院となります。特にリツキサンによる治療が多くなっています。平均年齢が高く、患者さんの高齢化が見られます。白血病の治療には期間を要することが多く、平均在院日数も比較的長くなっています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 66 | 7.91 | 8.2 | 0 | 16.5 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 48 | 6.27 | 7.76 | 0 | 51.13 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 35 | 5.49 | 5.53 | 0 | 42.23 |
耳鼻科では扁桃炎やアデノイド肥大などで入院される患者さんが約4割を占めます。この疾患で入院された方の平均年齢は16歳であり若年層の方に多い傾向にあります。また、当院に入院される患者さんは他施設からの紹介で来られる方や、手術目的、重症の急性期疾患で来られる方が多いです。
小児外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140590xx97xxxx | 停留精巣 手術あり | 87 | 3.05 | 3.32 | 0 | 2.32 | |
060150xx03xx0x | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病 なし | 29 | 6.66 | 5.56 | 0 | 11.24 | |
060170xx02xxxx | 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 | 22 | 3.14 | 8.85 | 0 | 3.18 |
小児外科の最も多いDPC症例は、停留精巣の停留精巣固定術症例です。鼡径ヘルニアや急性虫垂炎といった日常的な病気を安全に・確実に手術をするとともに、小児消化器外科手術では、専門的技量を要する難症例の手術も多数手がけています。
呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし | 158 | 8.91 | 13.03 | 0.63 | 69 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 25 | 15.68 | 15 | 12 | 73.8 | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 22 | 8.5 | 9.68 | 0 | 27.36 |
呼吸器外科では、主に年間約300件の手術を含む呼吸器外科疾患全般の診断と治療を担当しています。疾患は肺腫瘍、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患だけでなく気胸などの嚢胞性疾患、感染症、小児呼吸器疾患、胸部外傷などあらゆる胸部疾患を対象としています。特に肺癌手術数は全国的にみても大変多い施設です。呼吸器外科専門医および呼吸器内視鏡専門医、がん治療認定医などの専門医資格を有する医師が診断と治療にあたり、術後の補助化学療法、再発時の化学療法、放射線療法などに対して専門性をもった積極的な治療・検査を行い治療成績の向上に寄与しています。平均在院日数は全国と比べると肺の悪性腫瘍手術あり処置2なしは、大幅に日数の短縮が期待出来ます。高水準の治療、安全で質の高い手術を患者さんに提供しています。
外科、乳腺・内分泌外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx03x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし | 96 | 5.91 | 6.79 | 0 | 57.91 | |
090010xx01x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし | 55 | 10.11 | 11.63 | 0 | 55.16 | |
090010xx02x0xx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし | 55 | 9.76 | 10.37 | 0 | 56.98 |
外科、乳腺・内分泌外科では、乳癌の外科的治療に乳房温存手術を行っています。乳房温存手術を行えるのは、乳癌がそれほど大きくない患者さんに限られています。乳癌検診の普及や乳癌に対する意識の向上により、小さいうちに発見される乳癌が増え、その分、乳房温存手術が行われる割合が増えてきました。乳癌の手術の約53%は乳房温存手術です。乳癌の患者さんの半分以上の方は、乳房を失わずに乳癌の手術が受けられるわけです。乳癌治療は、手術療法、薬物療法、放射線療法を適宣組み合わせて行う集学的治療が基本であり、それにより飛躍的に治療成績が向上します。乳腺・内分泌外科では、可能な限り美しい乳房をつくることにも力をいれ各分野の専門家から成るチームと密接に連携して共同で対応しています。平均在院日数に関しても全国の平均在院日数に比べると日数の短縮化が期待出来ます。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xxxxxxxx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 199 | 14.09 | 15.35 | 2.01 | 63.21 | |
100060xxxxxxxx | 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 12 | 19.08 | 14.3 | 8.33 | 56.67 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 14.2 | – | – |
糖尿病・内分泌内科では、2型糖尿病の教育入院や合併症の検査での入院が全体の9割を占めます。また、血糖値の高い患者さんが手術前に血糖をコントロールするために入院されることもあります。転院率は1割以下と少なく、退院後は当院で治療を続けるか、かかりつけ医にフォローをお願いしています。
神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x099030x | 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし | 76 | 17.86 | 18.08 | 30.26 | 73.09 | |
010060x099000x | 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 32 | 16.94 | 15.8 | 25 | 73.72 | |
010080xx99x00x | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 19 | 12.95 | 9.87 | 5.26 | 46.74 |
神経内科では急性期の脳梗塞による意識障害で救急搬送され、入院になる患者さんがとても多いです。急性期脳梗塞の治療は多くの場合、点滴で血液をかたまりにくくする薬、脳梗塞時に活性酸素が神経細胞を障害すると考えられているためその活性酸素の働きを抑制する薬(ラジカット®)を投与します。発症年齢の平均は70代前半であり、高齢者の方が発症しやすい傾向にあります。退院後はほとんどの患者さんが回復期病院へ転院されるか、治療・リハビリを続けています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 30 | 16.4 | 19.32 | 66.67 | 69.3 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 25 | 17.72 | 10.02 | 24 | 72.76 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 23 | 8.74 | 7.52 | 21.74 | 50.13 |
脳神経外科では、脳出血や硬膜下血腫を発症し手術される患者さんが多く、併設の救命救急センターと連携し高度専門医療を行っています。脳出血に関しては、薬物療法・開頭血腫除去術・定位脳血腫吸引除去術のいずれかを選択して治療しています。転院率は非常に高く脳出血の患者さんに関しては6割以上の方が回復期専門の病院へ転院し治療・リハビリを続けています。
腎臓内科、リウマチ科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070560xx99x0xx | 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし | 32 | 30.59 | 18.15 | 9.38 | 57.59 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 22 | 7.91 | 13.64 | 0 | 65.05 | |
040080x099x0xx | 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 22 | 27.41 | 14.34 | 13.64 | 70.86 |
腎臓内科で最も多いDPC名称は、全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患であり、病名としては、結節性多発動脈炎8例、リウマチ性多発筋症8例、全身性エリテマトーデス5例の順となっています。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 38 | 3.71 | 5.86 | 0 | 29.26 | |
180060xx97xxxx | その他の新生物 手術あり | 11 | 3.36 | 6.84 | 0 | 25.82 | |
070010xx970xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし | 11 | 4.36 | 5.12 | 0 | 38.82 |
形成外科では鼻骨骨折の患者が最も多くなります。次いで皮膚腫瘍や骨軟部腫瘍への手術治療が多くなります。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 48 | 6.54 | 7.99 | 0 | 67.88 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり 片眼 | 21 | 6.57 | 7.42 | 0 | 71.05 | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 19 | 5.42 | 7.87 | 0 | 67.05 |
眼科の入院はほとんどが手術目的となります。特に糖尿病網膜症や網膜剥離、加齢(近視性・特発性)黄斑変性症、等疾患の硝子体茎顕微鏡下離断術・レーザー治療、及び薬物治療などが各疾患の大きな柱として診療に取り組んでいます。また、指標には表されていませんが、白内障、難症例白内障も含めて手術治療、後発白内障の手術症例が多く、入院の必要な白内障患者さんの入院順番待ちが短縮できるよう努めています。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 42 | 9.17 | 8.97 | 0 | 68.4 | |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症 手術なし | 26 | 10.81 | 11.97 | 0 | 69.5 | |
080005xx99x1xx | 黒色腫 手術なし 手術・処置等2 あり | 13 | 11 | 9.16 | 0 | 59.85 |
皮膚科では、帯状疱疹による入院がかなり多く見られます。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの感染により帯のように水ぶくれができる病気です。重症な場合入院が必要となります。治療は抗ウイルス薬の投与です。皮膚科の転院率は0%であり、退院後はほとんどの方が当院に通院されるか、かかりつけ医にフォローをお願いしています。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 16 | 4.75 | 11.76 | 0 | 80.25 | |
050180xx97xx0x | 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし | 14 | 3 | 3.46 | 0 | 60.43 | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 10 | 30.3 | 18.74 | 0 | 68.6 |
心臓血管外科ではペースメーカの移植や電池交換が上位にあがり、平均年齢80歳と高くなっています。次いで静脈瘤の手術治療、解離性大動脈瘤の治療が多くなります。
麻酔科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | – | – | 8.97 | – | – | |
070430xx99xxxx | 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) 手術なし | – | – | 16.48 | – | – | |
050170xx99000x | 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 8.84 | – | – |
免疫感染症科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130160xxxxx0xx | 後天性免疫不全症候群 手術・処置等2 なし | – | – | 21.61 | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – | |
– | – | – | – | – | – | – |
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 257 | 15 | 19 | 51 | 21 | 85 | 1 | 7 |
大腸癌 | 78 | 42 | 67 | 55 | 20 | 94 | 1 | 7 |
乳癌 | 141 | 91 | 29 | 11 | – | 35 | 1 | 7 |
肺癌 | 116 | 34 | 100 | 217 | 47 | 151 | 1 | 7 |
肝癌 | – | 17 | – | – | 32 | 80 | 1 | 7 |
当院は消化器内科、消化器外科では胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを、呼吸器内科、呼吸器外科では、肺癌の患者さんを多く診察しています。また、外科、乳腺・内分泌外科は乳癌の患者さんを診察しています。特に胃癌や乳癌は早期であるⅠ期の患者さんの割合が高く、これは、癌ができるだけ早期のうちに内視鏡的治療や腹腔鏡下治療といった比較的患者さんへのダメージの少ない治療を行うことによって、患者さんの負担を減らそうという試みが表れているといえます。なお、UICC病期分類が不明に分類されている症例については、治療前の検査入院に該当する患者さんが多くなっています。入院中に検査結果(病理診断)が出ていなかったり、遠隔転移の有無の評価を退院後にする方針であったりして、当該入院中の情報だけでは病期分類ができていないことなどが理由として挙げられます。特に肺癌、肝癌の検査入院ではその傾向があります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 54 | 11.15 | 52.7 |
重症度 1 | 64 | 13.7 | 72.53 |
重症度 2 | 69 | 16.04 | 81.51 |
重症度 3 | 24 | 24.63 | 76.38 |
重症度 4 | – | – | – |
重症度 5 | – | – | – |
不明 | 23 | 16.13 | 69.7 |
軽症の患者さんは平均年齢も若く、在院日数も短くなっています。また軽症でも患者さんの既往や背景により、重症化を危惧され入院となる場合もあります。重症度が上がるごとに治療に時間を要する為、平均在院日数が長くなっているのが分かります。
脳梗塞のICD10別患者数等
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 154 | 24.21 | 73.45 | 40.26 |
その他 | 21 | 34.05 | 71.57 | 42.86 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | – | – | – | – |
その他 | 21 | 13.24 | 69 | 4.76 | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | – | – | – | – |
その他 | – | – | – | – |
脳梗塞(I63$)に分類される症例が非常に多くその中でも発症してから3日以内の急性期の脳梗塞が全体の7割を占めます。急性期の治療としては閉塞血管の再開通を目指す薬物療法、血管内手術(血栓回収療法)を行っています。脳梗塞の患者さんの平均年齢は70代前半の方が多い傾向にあります。約1ヵ月間入院し治療とリハビリを行い退院後4割の方が継続してリハビリを行うために回復期専門の病院へ転院されます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6532 | 内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 167 | 0.64 | 7.03 | 1.2 | 70.62 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 87 | 3.75 | 11.1 | 12.64 | 75.33 | |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) | 70 | 0.24 | 7.1 | 1.43 | 69.93 |
消化器内科では、早期胃癌患者に対して行われる手術である内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術の症例数が最も多くなっています。早期がんの内視鏡の主流であり、かつ高度な技術を必要とする内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行い、従来の内視鏡治療ではうまく切除できなかった難しいがんも、外科手術でしか切除できなかった大きな癌もESDで切除できるようになりました。また、胆道疾患や膵臓疾患に対して行われる手術である内視鏡的胆道ステント留置術の症例数も多く、これは様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。この手術は、胆石症に対する内視鏡的胆道結石除去術などの他の手術の前段階として行われることも多く、術後日数が長くなる傾向にあります。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) | 125 | 1.1 | 3.74 | 0 | 39.5 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 104 | 1.23 | 4.57 | 0 | 48.62 | |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 97 | 8.48 | 6.18 | 0 | 34 |
産婦人科では、子宮付属器腫瘍摘出、子宮全摘が上位に上がります。次いで帝王切開術が多くなりますが、理由は破水、骨盤位、既往帝王切開後、母体の保護の為など様々です。
消化器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 82 | 3.12 | 4.68 | 3.66 | 59.11 | |
K655-22 | 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) | 71 | 1.46 | 9.66 | 1.41 | 68.18 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 65 | 2.66 | 10.23 | 1.54 | 70.72 |
消化器外科では、胆のう炎や胆石症などの胆のう疾患などに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多い手術、胃癌などに対する腹腔鏡下胃切除術が2番目に多い手術となっています。胆のう炎や胆石症などの胆のう疾患に対して、胆のう摘出術を行っています。急性胆のう炎を起こされた患者さんは、まず、内科的な治療で炎症を改善させて一旦退院し、改めて外科に手術目的に再入院するケースが典型的です。胆のう摘出術は腹腔鏡視下で試行されることが多く、手術に対する患者さんの負担を出来るだけ小さくするように努めています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓形成) | 65 | 3.22 | 19.63 | 15.38 | 69.6 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 63 | 5.71 | 20.29 | 57.14 | 62.46 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 60 | 3.32 | 21.5 | 10 | 70.25 |
整形外科では、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症などに対する手術が最も多くなります。次いで大腿骨の骨折、膝の人工関節置換への手術治療と続きます。当院整形外科では専門Drがいる為、様々な疾患への対応が可能となっています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 421 | 0.62 | 1.03 | 0 | 74.17 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) | 92 | 1 | 4.37 | 0 | 66.26 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) | – | – | – | – | – |
眼科の入院はほとんどが手術目的となります。特に糖尿病網膜症や網膜剥離、加齢(近視性・特発性)黄斑変性症、等疾患の硝子体茎顕微鏡下離断術・レーザー治療、及び薬物治療などが各疾患の大きな柱として診療に取り組んでいます。また、指標には表されていませんが、白内障、難症例白内障も含めて手術治療、後発白内障の手術症例が多く、入院の必要な白内障患者さんの入院順番待ちが短縮できるよう努めています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | 188 | 1.83 | 4.3 | 0.53 | 70.27 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 74 | 2.47 | 8.24 | 4.05 | 74.12 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) | 73 | 1.6 | 3.63 | 1.37 | 69.9 |
循環器内科では、心臓カテーテル治療の症例が上位に上がります。即日入院で緊急に行う場合と、検査後日を改めて行う場合と様々です。
小児外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 98 | 1 | 1.01 | 0 | 3.69 | |
K836 | 停留精巣固定術 | 88 | 1 | 1.03 | 0 | 2.42 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 28 | 0.04 | 5.54 | 0 | 11.21 |
小児外科で多い手術は腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)です。上表にはありませんが、ヒルシュスプリング病や直腸肛門奇形、胆道閉鎖症や胆道拡張症など、消化管の先天奇形や発達障害に起因する様々な難疾患の手術治療では、北陸3県・中部地方のみならず関東地方・関西地方からも患児の紹介を受けています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 100 | 2.74 | 6.37 | 2 | 72.62 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 62 | 2.15 | 5.39 | 3.23 | 60.69 | |
K843 | 前立腺悪性腫瘍手術 | 43 | 1 | 10.28 | 0 | 66.95 |
泌尿器科では、前立腺限局癌と診断された場合、ダヴィンチロボット手術が行われています。従来の開腹手術、腹腔鏡手術に比して出血、術後尿失禁、勃起機能障害などの合併症の少ない手術が可能となっています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 66 | 1.08 | 6.68 | 0 | 17.73 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 34 | 1 | 4.85 | 2.94 | 48.44 | |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) | 20 | 1 | 2.7 | 0 | 67.25 |
耳鼻咽喉科では、アデノイド(咽頭扁桃)肥大や扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術を受けられる患者さんが多いです。また、頭頚部悪性腫瘍の根治目的の摘出手術も多くおこなっています。悪性腫瘍手術では他科との協力のもと、移植や再建などを取り入れた手術が可能です。
外科、乳腺・内分泌外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) | 96 | 1.01 | 3.94 | 0 | 58.18 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) | 51 | 1.12 | 7.84 | 0 | 56.55 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) | 31 | 1 | 8.42 | 0 | 56.87 |
乳腺・内分泌外科では、乳癌の外科的治療に乳房温存手術を行っています。乳房温存手術を行えるのは、乳癌がそれほど大きくない患者さんに限られています。乳癌検診の普及や乳癌に対する意識の向上により、小さいうちに発見される乳癌が増え、その分、乳房温存手術が行われる割合が増えてきました。乳癌の手術の約53%は乳房温存手術です。乳癌の患者さんの半分以上の方は、乳房を失わずに乳癌の手術が受けられるわけです。乳癌治療は、手術療法、薬物療法、放射線療法を適宣組み合わせて行う集学的治療が基本であり、それにより飛躍的に治療成績が向上します。乳腺・内分泌外科では、可能な限り美しい乳房をつくることにも力をいれ各分野の専門家から成るチームと密接に連携して共同で対応しています。
呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) | 96 | 1.44 | 11.5 | 1.04 | 68.34 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 45 | 1.18 | 5.78 | 0 | 70.29 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) | 28 | 4.32 | 4.18 | 0 | 33.86 |
呼吸器外科では、主に年間約300件の手術を含む呼吸器外科疾患全般の診断と治療を担当しています。疾患は肺腫瘍、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患だけでなく気胸などの嚢胞性疾患、感染症、小児呼吸器疾患、胸部外傷などあらゆる胸部疾患を対象としています。特に肺癌手術数は全国的にみても大変多い施設です。呼吸器外科専門医および呼吸器内視鏡専門医、がん治療認定医などの専門医資格を有する医師が診断と治療にあたり、術後の補助化学療法、再発時の化学療法、放射線療法などに対して専門性をもった積極的な治療・検査を行い治療成績の向上に寄与しています。高水準の治療、安全で質の高い手術を患者さんに提供しています。
形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | 30 | 1.1 | 1 | 0 | 28.13 | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | 29 | 1 | 6.07 | 0 | 44 | |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 13 | 1.15 | 8.08 | 0 | 70.31 |
形成外科では、鼻骨骨折の手術治療が最も多くなります。次いで乳房手術後の乳房再建術が多くなります。また皮膚の悪性腫瘍の手術治療も行っています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 | 35 | 0.77 | 10.37 | 17.14 | 76.94 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 17 | 4.06 | 29.06 | 29.41 | 61.53 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) | 12 | 9.42 | 29 | 16.67 | 62.67 |
脳神経外科では、頭蓋骨と脳の間に血が溜まって発症する慢性硬膜下血腫等による頭蓋内血腫除去術が多く行われています。手術方法は皮膚を切開し頭蓋骨に穴をあけ、そこから血腫の中に管(ドレーン)を挿入します。血腫を洗浄・除去する場合(穿頭血腫洗浄術)としない場合(穿頭血腫ドレナージ術)の2種類の方法があります。次いで多いのが脳の動脈にコブができた状態の脳動脈瘤に対するクリッピングです。手術方法は皮膚を切開し、脳の隙間から血管と脳動脈瘤を露出させ動脈瘤頸部にクリップをかけます。その後、縫合し頭蓋骨を戻し固定します。手術を受けられた患者さんの2~3割の方は転院し、治療・リハビリを続けます。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K617-2 | 大伏在静脈抜去術 | 15 | 1 | 1.07 | 0 | 60.93 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 12 | 1.17 | 3.58 | 0 | 80.17 | |
K5606 | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) | – | – | – | – | – |
心臓血管外科では、下肢静脈瘤に対する大伏在静脈抜去術が最も多くなります。次いでペースメーカ交換術が多くなります。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K610-3 | 内シャント設置術 | 19 | 9.47 | 14.37 | 21.05 | 68.47 | |
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – | |
K721-21 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2センチメートル未満) | – | – | – | – | – |
腎臓内科では、新規血液透析導入に際し、内シャント設置術を行っています。慢性期維持透析の患者さんは、基本的に他の透析施設を紹介しています。
血液内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 18 | 27.89 | 19.28 | 5.56 | 72.22 | |
K6262 | リンパ節摘出術(長径3センチメートル以上) | – | – | – | – | – | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – |
血液内科では、化学療法を行う患者さんが多いため、化学療法用のカテーテルを埋め込む手術が多くなっています。
小児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7151 | 腸重積症整復術(非観血的なもの) | 12 | 0 | 0.83 | 0 | 0.92 | |
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) | – | – | – | – | – | |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – |
小児内科では、生後3ヶ月~2歳頃までの子どもに発症することがよくある腸の中に腸が重なってしまう腸重積に対する手術が多く行われています。この手術は肛門から薄めた造影剤を高い圧力で注入し、腸を元の方向に押し戻す造影剤注腸(整復)法という術式で、開腹しない(非観血的)なものです。それでも治らない場合には、開腹の上手術で重なった腸を戻して整復します。小児内科では、転院する際は他院へ手術目的で紹介する場合が多く、それ以外の場合は当院で外来通院で治療を続けます。
神経内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | 18 | 29.89 | 41.28 | 83.33 | 75.11 | |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | – | – | – | – | – |
神経内科では、脳梗塞の患者さんが意識障害などにより経口摂取が自力でできなくなった際に、腹壁を切開して胃の中に管を通して直接食物・水分・薬品などを流入する胃瘻手術が最も多くおこなわれています。このような状態になった患者さんは回復にかなりの時間を要するため在院日数が長くなり、退院後は回復期病院へ転院し治療やリハビリを続ける場合がほとんどです。
呼吸器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | – | – | – | – | – | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | – | – | – | – | – | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) | – | – | – | – | – |
糖尿病・内分泌内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K610-3 | 内シャント設置術 | – | – | – | – | – | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – | |
K721-21 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2センチメートル未満) | – | – | – | – | – |
救急科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – | |
K6151 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K282-2 | 後発白内障手術 | – | – | – | – | – | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – | |
K6872 | 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) | – | – | – | – | – |
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 37 | 0.28 |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 57 | 0.43 |
異なる | – | – |
敗血症とは体内の細菌感染巣から持続的に、または継続的に病原菌やその毒素が血中に移行する重篤な状態をいいます。重篤な状態のため集中管理による濃厚治療が必要です。この疾患は、基礎となる疾患を有することが一般的であり、DPC傷病名を基礎疾患とすべきか、敗血症とすべきかの判断が必要です。当院においては、実際の治療内容にて判断しております。
手術・処置等の合併症の傷病名は、半数が透析シャントに関連するものです。
手術・処置等の合併症の傷病名は、半数が透析シャントに関連するものです。
更新履歴
0歳代が多い理由として、いしかわ母子医療センターが設置されており、新生児医療を含め小児救急医療を積極的に取り組んでいることが挙げられます。
患者数は、20~40歳代は、産婦人科が36%と多く、50~80歳代は、消化器内科17%、循環器内科11%、消化器外科9%の順となっています。