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血液内科
英知と熱意を結集し、未来を切り拓く血液内科医を目指す。
指導医からのメッセージ
科長 小谷 岳春
血液疾患は診断や治療が難しいと思われがちですが、近年では血液疾患領域において、治療効果の高い新規薬剤が多く利用できるようになりました。これまで対応が難しかった病態にも薬剤の選択肢が広がり、治療戦略を考える中でのやりがいや充実感があります。研修期間では、知識の獲得だけでなく、チームワークやコミュニケーション能力の向上も重要です。指導医や他の医療スタッフと緊密に連携し、患者さんにとって最良の治療計画を立てましょう。
科の特徴
血液内科では、白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍だけでなく、再生不良性貧血や各種貧血、免疫性血小板減少症、凝固異常症などの診断・治療も行っています。血液内科病棟の入院患者さんは造血器腫瘍が主です。1年間の新規症例数は、悪性リンパ腫が約100例、急性白血病が約30例、多発性骨髄腫が約20例になります。造血幹細胞移植は1996年より開始し、自己および同種を合わせて年間移植件数は20件前後で、良好な成績を収めています。同種移植に関しては血縁者間移植の他に、非血縁者間移植として骨髄バンクドナーからの骨髄移植や臍帯血バンクからの臍帯血移植も可能です。治療期間が長期にわたる場合も多いため、医師、看護師、薬剤師、検査技師、リハビリテーション専門家、栄養士、医療ソーシャルワーカーなどが連携し、チーム医療を実践しています。
研修内容
担当した患者さんに関しては、診断・治療を指導医とともに考え実践します。その他、各種同意の取り方や患者さんへの説明方法などを学びます。当科で取得すべき手技は、抗がん剤治療のための末梢血管確保、骨髄穿刺・生検、抗がん剤髄注等です。造血幹細胞移植に興味のある研修医に対しては、移植患者さんを担当してもらいます。特に同種移植はがんに対する集学的医療の典型であり、研修により得る所は多いと考えます。骨髄移植ドナーからの骨髄採取は、月に1回程度行っており、採取の見学をしてもらいます。週に1回、病棟患者カンファレンス、病棟回診、移植カンファレンスを行っています。