看護部長からのメッセージ
「安心・満足・信頼」を目指して
地域医療を取り巻く環境が大きく変化する中にあって、私たち石川県立中央病院は改めて「医療を継続すること」の重みと責任を実感しています。そして、能登半島地震により被災された方々が今なお様々な不安や困難を抱えながら生活されている現状に心を寄せるとともに、人と人とのつながりや支え合いが、安心や希望につながることを日々の看護実践の中で強く感じております。
新型コロナウイルス感染症への対応や能登半島地震における医療支援活動を通じて、私たちは「患者さんにとって何が最善か」を常に問い続けてきました。困難な状況の中にあっても、一人ひとりが自身の役割を果たし、多職種で支え合いながら医療を継続できたことは、当院看護部の大きな力であり誇りであると感じています。この経験を今後の災害対応や地域医療の充実へと確実につなげていきたいと考えています。
高度専門医療を担う当院は、「質の高い医療の提供」を理念に掲げ、24時間365日、基幹病院として救急・災害・感染症医療を支えるとともに、県内で唯一の第一種指定感染症医療機関、基幹災害拠点病院としての役割を果たしています。このような状況の中、私たち看護職員には、専門職としての確かな知識や技術に加え、状況に応じた柔軟な判断力、そしてタイムリーな行動力が必要となります。
周術期医療、集中治療、がん医療、総合母子医療、救命救急、血管病医療など高度に専門性を要する各領域において、患者さんやご家族が安心して治療に臨めるよう、看護の専門性を発揮しながら最善のケアを提供することが求められています。また、入院中だけでなく、退院後の生活を見据えた支援や地域との連携も重要であり、その方らしい暮らしを支える看護の実践に力を注いでいます。
看護部では、看護職員一人ひとりが専門職として成長し、やりがいを持って働き続けられる環境づくりを大切にしています。キャリア支援室を中心に、クリニカルラダーに応じた教育研修や、認定看護師・専門看護師等による専門的な研修を実施しているほか、eラーニングを活用した自己学習支援など、多様な学びの機会を設けています。さらに、変化する医療ニーズに迅速に応えられる看護師を増やすため、特定行為研修の修了者育成にも積極的に取り組んでいます。
一方、持続可能な医療提供体制を維持するためには、看護職員自身の心身の健康と働きやすい職場環境が不可欠であると考えています。多様な勤務形態への配慮や子育て・介護支援体制の充実、業務改善への取り組みを進めるとともに、互いを尊重し支え合える組織文化の醸成にも努めています。
少子高齢化や医療人材不足など、医療を取り巻く環境は今後さらに厳しさを増すことが予測されます。私たちは地域の皆様に「安心・満足・信頼」を感じていただける看護を提供し続けたいと考えています。県民の皆様の健康と暮らしを支える存在であり続けられるよう、看護職員一同、力を合わせて取り組んでまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

江藤 真由美
看護部について


