救急科の1日
8:30 朝のカンファレンス
集中治療部の入院患者や夜勤帯で入院となった患者さんの引継ぎのカンファレンスに参加します。治療方針について上級医と一緒に相談し治療方針を決定します。カンファレンス終了後、病棟回診し、患者の状態を直接確認します。

救急車対応
救急搬送されてくる患者さんの初療を行います。超音波検査や心電図、採血、静脈路確保などを行い、診断および治療方針を確認し、必要に応じて他科の専門医にコンサルテーションします。
研修の上達度によっては、気管挿管や胸腔穿刺、中心静脈穿刺、A-LINE挿入などの手技をさせていただく機会もあります。

ドクターカーやドクターヘリへの同乗
石川県立中央病院では病院前医療としてドクターカー(ラピッドレスポンスカー)およびドクターヘリの運航も行っており、研修医が同乗して現場に向かうこともあります。


入院患者の管理
石川県立中央病院の救急科では、入院患者も担当しており、救急車やドクターヘリなどで搬送となった敗血症性ショックや多発外傷、低体温などの重症患者の集中治療を行っています。
研修医も上級医と一緒に人工呼吸器設定や輸液管理などの治療・管理を行います。

外傷患者対応
walk inで受診された一般外傷の患者さんの初療を上級医の指導の下、救急科の研修医が担当し、診察や画像検査を行い診断します。外傷の程度に応じて整形外科などの専門医にコンサルテーションします。


18:00 夕方のカンファレンス
日勤帯から夜勤帯への救急医による引継ぎのカンファレンスに参加します。
担当症例は研修医がプレゼンテーションすることもあります。
病棟回診後に日勤帯の勤務は終了です。
石川県立中央病院は救命救急センターに指定されており、脳卒中や急性冠症候群、多発外傷、心肺停止などの重症患者を対応する三次救急の機能を担っています。カバーする医療圏は石川中央医療圏に限らないため、金沢市以外の地域からも重症患者が搬送されてきます。外来患者の初期対応に加えて集中治療室の管理も並行して行っており重症患者の初療から集中治療管理まで学ぶことができます。
その中で診断に関わるプロセスであったり、超音波検査や外傷患者の縫合、気管挿管、中心静脈穿刺、胸腔ドレーン挿入など多くの手技を学ぶ機会があります。
同期や2年目の研修医と一緒に研修します。救急車が来ていない空いた時間があれば、お互いに超音波検査を行って手技を練習したり、上級医からのレクチャーもあります。希望すれば、休日や夜勤帯の勤務に入って救急車対応をすることもできます。