腎臓内科・リウマチ科の研修医の1日
午前の業務
8:30〜 朝カンファレンス(月曜日〜金曜日)
毎朝、透析患者の状態や治療内容についてカンファレンスを行います。カンファレンス後は、指導医と入院担当患者について話し合い、治療方針を決定します。入院患者は毎日処置や検査を受けるため、日々の状態評価が非常に重要です。検査結果や前日からの変化を確認し、上級医の意見を取り入れながら治療計画を立てます。その後、患者のベッドサイドで診察を行い、身体所見をとることで実践的な研修を積むことができます。
腎不全患者の管理を通じて、水・電解質管理や透析合併症の評価・対応を学び、膠原病患者の管理を通じて、発熱や疼痛へのアプローチ、免疫疾患、免疫抑制薬の使用方法、副作用対策などを学びます。
9:00〜 外来・病棟業務・処置
研修医は主治医として、初診外来や病棟管理を担当します。
- 腎臓内科外来(初診)
- タンパク尿・血尿の精査
- 慢性腎臓病(CKD)・急性腎障害(AKI)・ネフローゼ症候群・電解質異常
- CKD患者の術前管理
- リウマチ・膠原病外来(初診)
- 原因不明の発熱、関節痛の精査
- 自己抗体陽性患者の診断・治療方針決定
- 難治性関節リウマチやSLEなど膠原病の治療相談
外来では、指導医のもとで問診・診察を実施し、診断・治療方針を決定します。

- 入院患者の回診・状態確認
- バイタルサイン、検査結果、尿量の確認
- 透析患者のシャント管理やカテーテル管理
- リウマチ・膠原病患者の疾患活動性の評価
- 各種処置・手技
- 透析ルートの確保(UKカテーテル挿入)
- 緊急透析が必要な患者に対し、指導医の監督のもとでカテーテルを挿入。
- 血管確保の難易度が高い症例も多く、技術を磨く良い機会。
- 救急対応
- 敗血症や急性腎障害の診断・治療
- 腎不全患者の急変対応(高カリウム血症・急性肺水腫・ショックなど)
- 免疫抑制薬内服中の感染症対応
透析患者は心血管イベントのリスクが高く、急変対応のスキルを身につけることが求められます。

12:00〜 昼休憩
病棟の状況によりますが、他科の医師やコメディカルスタッフとの交流の時間にもなります。
午後の業務
13:00〜 病棟業務・処置
午後は病棟業務と処置が中心となります。腎生検(年間40~50例)や、皮下植え込み型透析カテーテルの留置もあります。
- 入院患者の状態確認・回診
- 病状の進行状況、検査結果、治療方針の確認
- リウマチ・膠原病患者の免疫抑制療法の評価
- 手技の実施(カテーテル管理・腎生検・関節エコー)
- 腎生検(午後に実施)
- 適応判断から手技、病理結果の評価までを学ぶ。
- 関節エコー
- リウマチ・膠原病患者の関節の炎症や疾患活動性の評価に用いる。
- カンファレンスの準備

15:00〜 科長回診(水曜日)
科長と指導医が病棟を回診し、各担当医が患者のプレゼンテーションを行います。身体診察の技術を学ぶとともに、実際の症例を通じて診断の考え方を深める貴重な機会となります。
16:00〜 カンファレンス(火・水曜日)
- 火曜日:症例カンファレンス
- 診療科全患者の情報共有を行い、知識を深める。
- 水曜日:病棟カンファレンス
- コメディカルと協力し、チーム医療を学ぶ。
17:00〜 研究・抄読会・学会準備(不定期)
学会発表や研究活動も積極的に行われており、研修医は症例報告の発表機会を持つことが推奨されます。
18:00〜 退勤
病棟の状況に応じて、定時に帰宅できる日もあれば、緊急対応が必要になる日もあります。
まとめ
腎臓内科・リウマチ科では、透析管理・腎疾患の診断治療・膠原病診療を幅広く学ぶことができます。特に、透析カテーテルの挿入や腎生検、関節エコーなどの手技を積極的に経験できるのが特徴です。学会発表や研究活動にも力を入れており、研修医としての総合的なスキル向上を目指します。