後期専門研修

外科専門医修得コース

研修プログラムの概要

 当院の外科は、消化器外科、乳腺・内分泌外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、整形外科、形成外科、脳神経外科の8つの専門科からなり、それぞれの科が協力的に診療および研究を行っています。また関連病院との連携,地域連携をはかり、プライマリーケアから専門領域にわたり、幅広い領域の研修が可能であることが特色です。さらに積極的に学会や地方会への発表や症例報告、論文発表を行うように指導しています。

現行の外科専門医の取得条件として;

    • 診療経験では消化管及び腹腔内臓(50例)、乳腺(10例)、呼吸器(10例)、心臓及び大血管(10例)、頭蓋内血管を除く末梢血管(10例)、頭頚部及び体表並びに内分泌外科(10例)、小児外科(10例)、外傷(10例)、腹腔鏡及び胸腔鏡を含む鏡視下手術(10例)を含む350例以上の手術に従事し、そのうち術者として120例以上の手術を行っていることが必要。
    • 業績では筆頭者として、学術集会又は学術刊行物に研究発表又は論文発表をしていることが必要。

となっています。当院ではこれらの条件を十分に満たす症例数,学術的な指導環境を有しています。

 当院で後期研修を行うことの最大のメリットは、単独施設で幅広く研修が可能であるため、最短では後期研修3年目に外科専門医が取得可能なことである。各外科系分野(サブスペシャルティ)での専門医資格取得には外科専門医取得が必須のことが多く、その後の専門医資格取得が容易である。また技術研鑽のために国内外への研修も今後行っていく予定である。後期研修

研修における基本目標

外科専門医として独立して外科の基本疾患に対応できる実力を養う。

  1. 外科専門医としての基礎的知識・態度を習得できる。
  2. 適確に病歴を聴取でき、理学所見を取ることができる。
  3. 必要な検査の実施、検査所見の解釈,画像の読影・解釈ができる。
  4. 外科疾患の病態生理を理解し、手術適応の判断ができる。
  5. 患者や家族に適確なインフォームド・コンセントを行うことができる。
  6. 術前、術後管理ができる。
  7. 外科手術に必要な局所解剖を理解する。
  8. 基本的な手術を術者として遂行でき、高度手術の助手ができる。

その他、医師・社会人として、患者や家族の心理・背景を理解し、患者及び家族と良好な信頼関係を保つことができること、また同僚や様々なスタッフと協調・協力して診療に従事できることが必須です。

到達目標として;

<卒後3年目・4年目>
  1. 患者の病歴聴取・問診と基本的診察ができ,病状評価をできる。
  2. 初期研修の医師への指導,共同診療ができる。
  3. 研修学生を指導できる。
  4. 興味のある症例やテーマについて指導医のもと学会発表や論文作成ができる.(最低, 年1回の学会での発表と論文作成)
<卒後5年目>
  1. 独立した外科医として外来診療・入院診療にあたる。
  2. 卒後3年目・4年目の研修医師に対し適切な助言・指導ができる。
  3. 各自の興味をもつテーマを自発的に持ち、指導医とともに、学会発表や論文作成を進める。

関連施設との交流

 当院を中心に,金沢大学病院を含む他の公立病院(専門科目ごとのカリキュラムによって異なる)で一定期間研修しながら、各病院の専門性を生かした後期研修も可能です。また、中央都市部のがん専門病院やその他専門医療機関での短期研修も可能です。
 後期研修中または後の進路として,金沢大学外科との連携により,博士号取得の道も選択できます。このアライアンス(http://www.kanazawaheart.jp/app/)を利用して、後に当院や関連病院でのstaff surgeonとして研修を継続することも可能です。

主な研修先施設(順不同)

  • 国立がんセンター中央病院
  • 国立がんセンター東病院
  • 癌研有明病院
  • 藤田保健衛生大学病院
  • 大阪市立大学病院
  • 大阪母子保健総合医療センター
    など

研修施設認定一覧

  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本外科学会外科専門医修練施設
  • 日本消化器外科学会専門医修練施設
  • 日本乳癌学会研修施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
  • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
  • 日本胸部外科学会認定医制度指定施設
  • 呼吸器外科専門医合同委員会認定修練施設(基幹)
  • 日本呼吸器内視鏡学会専門医制度認定施設
  • 三学会構成心臓血管外科専門医制度研修施設
  • 日本小児外科学会認定制度認定施設
  • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
  • 日本脳神経外科学会専門医訓練施設(A項)
  • 日本リハビリテーション医学会研修施設
  • 日本脳卒中学会研修教育病院

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